2024.06.30
連日引っ越しの荷造りに追われ、本棚も空にしたから読むものもろくにない。施主チェックに向かう電車で久しぶりに文庫本を開いた。『『百年の孤独』を代わりに読む』。僕が読めない時も誰かが読んでいる。献辞の「あなた」が、本屋へ走る…
連日引っ越しの荷造りに追われ、本棚も空にしたから読むものもろくにない。施主チェックに向かう電車で久しぶりに文庫本を開いた。『『百年の孤独』を代わりに読む』。僕が読めない時も誰かが読んでいる。献辞の「あなた」が、本屋へ走る…
ひたすら段ボールに物を詰めていく。細々とした住所不定のものどもをひとまずまとめていく作業は存外くたびれる。作業用BGM として淡々と『ほんとにあった!呪いのビデオ』を流し続ける。菊池宣秀が行方不明になってしまった。安否が…
天気極悪。すぐ近くで解体工事も始まり、重苦しい曇天の下で破壊の音が絶え間ない。亀を洗いついでにベランダから覗き込むと建物があっさりと瓦礫に変わっていく様が確認できた。面白くてたびたび覗く。 きのうから『ほんとにあった!呪…
行き慣れぬ町の駅前の本屋で『百年の孤独』と『テスカポリトカ』の文庫を買い、銀行で言われるがままに大きなお金を右から左に動かすと多額の借金を背負わされていた。分割しての手続きだったのできょうは二度目で慣れたものだった。これ…
午前中は用事がないので出社を午後からにしてたっぷり眠る。慌てずに朝食を摂り、シャワーも浴びたし私用のメールも返した。休養のためにとつい丸一日空けてしまいがちだが、だいたい夕方くらいには暇疲れでぐったりしてしまう。こうやっ…
出社前に時評を納品。先月で折り返して慣れもしないで毎回手探りであるが、マンネリズムは感じる。それはまず掲載される作品に対して、第二にそして何よりも自分なりに使用する評価法のかわり映えのしなさに対して。ものさしが一元化され…
この重だるさの名は二日酔い。お腹の調子も悪い。 ぱっとしないまま一日が終わっていくなか、伊藤潤二の漫画を読んで、丁寧に書き込まれた気持ち悪い絵に癒される。丁寧な仕事というのはヒーリング効果があるのかも知れない。
夜中に目が覚めると枕は裏表ひっくり返っていて、体は奥さんにめり込んでいた。寝苦しいとき、縋りたくなる相手なんだなと思う。なんとなく安心して二度寝。寝た気はしない。 朝食を食べて録音。なにも考えていなかったはずが、この数ヶ…
これから半月はこれを読むことはなくなると思うと気分が軽くなるところもあって、どんどん本を段ボールに詰める。ほとんどすべて詰めてしまうと、今度は読みたい本がすぐに取り出せないのが苦痛になりそうな予感がある。しばらくは電子で…
『怪異を語る』を読みながら通勤。成城学園創立周年企画として立てられたシンポジウムの書き起こし。発表時間が二十分くらいだったらしく、コンパクトにまとまっており読み易い。太田晋の京極夏彦論は全文にあたりたくなった。しかし大学…