2021.09.30(2-p.166)

朝起きても奥さんの熱は下がっておらず、奥さんは仕事を休んだ。僕も起き上がれなくて寝坊したがもともと休日だ。朝食はゴトーのケーキ。杏のフランとチョコレートケーキ、あとはバナナのタルト。三つをそれぞれ縦に半分に切って食べる。ゴトーのケーキは美味しい。

iPhoneを奥さんに預け、一〇時ごろから作業開始。今日は『会社員の哲学』の第一稿を仕上げる日。とにかく最後まで通しで書くことだけを考えて、細かい整合性や直しは後だ。とにかく書く。猛然と書き続け、一八時前まで、昼食も取らずにずっと打鍵していた。なんとか仕上がり、最後の方は調子に乗ってAffinity Publisher に流し込んで簡単に組版までやってみる。仕上がりは80ページ弱になりそう。『プルーストを読む生活』をどうしても基準にしてしまうからどうしても薄い気がする。ここから既に書き足したいこともあるし、あちこち章を跨いで書き足していたからダブりもあるような感じがした。けれどもなんとか最初から最後まで書き切った。ようやく完成させる目処が立ったような気がする。調子に乗って告知をツイートすると思ったよりも反応があって嬉しいような怖いような。

広島FM で『プルーストを読む生活』が紹介されたらしいと知り、radiko のプレミアム会員の初月無料に登録して聴いてみた。『ゴールデンカムイ』のページが紹介されていて奥さんとくすくす笑った。嬉しい紹介だった。

一日中制作をしていてハイになっていたのが、台風の接近による気圧の低下もあって一気にダウナーに入る。口に出る言葉がなんでもかんでも卑屈っぽくて笑えた。クールダウンのために散歩に出掛けて四千歩ほど歩く。歩きながらいくつか連絡を返したり事務仕事を済ませる。やはり今日は多動気味。ぐるっと隣駅まで歩いて、その向こうの公園で折り返すようにして帰る。散歩から帰るとすっかりごきげんになった。極端な人だね、と帰ってきた僕の様子を見て奥さんは呆れる。

柿内正午(かきない・しょうご)会社員。プルーストを毎日読んで毎日書いた日記を本にした『プルーストを読む生活』、「家」の別のやり方を模索するZINE『ZINE アカミミ』などを制作。Podcast「ポイエティークRADIO」も毎週月曜配信中。