2021.10.31(2-p.166)

昨日たくさん遊んだので、たっぷり眠る。起きてのんびりしているとあっさり正午を回っているくらいだった。美味しいコーヒーが飲みたくて、すこし移動していい喫茶店で美味しいケーキと一緒にいただく。とても美味しいコーヒーで、お店もすごくいい感じで、どんどん気持ちが満たされていく。ああ、今日が始まるぞ、という気持ち。もう二時なのだけれど。

少し周辺を散歩して、教会の前では炊き出しが行われていた。雨は強くなったり弱まったり。

家に帰って『会社員の哲学』の修正作業。わりと致命的な誤字がたくさんあって、原価そのままであれこれほんとうに売っていいものかな、と迷いが出てくる。うーん、正誤表間に合うだろうか。

奥さんと一緒にトルライの配信のアーカイブを観る。奥さんはこの一週間、チケットが取れなかったことを残念がって何度も何度も溜息をついた。

奥さんが友達と電話している間はSwitchで遊ぶ。『EXTELLA LINK』のテクストは多分奈須きのこじゃないな、というのは割と早々に気がついて、妙に爽やかなのだ。悪意が全く感じられない構成と展開で、正直あまり面白くないというか、いまいち物足りない。なんだか一周目は雑にクリアしてしまった。ゲームシステムとしてはうんと遊びやすくなっているのだけれど、僕はFate シリーズに関してはゲームとしての楽しさはあんまり期待しておらず、テクストの形態のひとつくらいに考えているのかもしれない。ゲームとしては酷い造りで構わないから、いい読書体験が欲しかった。それは今のところない。ネロちゃまの存在感がほとんどないし、岸波白野ももっと格好いいはず。なにより『EXTELLA』との連続性は皆無に等しくて、それが一番の不満だった。ネロちゃまと白野の話が読みたいよ。

夜はtoi books さんの『異常論文』と「早稲田文学」の合同イベントを視聴。みんな早口で最高。SFやホラーと思想の相性の良さみたいなことをやはり思う。批評と制作の垣根を戦術的に撹乱すること。唯物論的な素材との相互作用としての執筆。方法論がそのまま作品となること。途中からだんだん集中力が切れてきて、再生を続けたまま日記を書き出す。言語野の限界に挑んでいる。

ホラーという俗悪なジャンルが無自覚なまま持ちうる批評性や活動性みたいなものについては、もっともっと可能性があるはずで、あまり理屈くさくなりすぎない形でそれを実践している『心霊マスターテープ』はいいシリーズだな、と改めて思う。

柿内正午(かきない・しょうご)会社員。プルーストを毎日読んで毎日書いた日記を本にした『プルーストを読む生活』、「家」の別のやり方を模索するZINE『ZINE アカミミ』などを制作。Podcast「ポイエティークRADIO」も毎週月曜配信中。