2020.12.04(1-p.365)

今週は奥さんがずっとカリカリしていて、きょうはカリカリはしていなかったがぐんにゃりとしていて、情緒が迷子だった。ぱーっと肉でも食べに行こ、と夜は焼肉。提供までのんびりなお店で、肉が来る前に空腹もピークを迎えた。奥さんがこの一ヶ月強不満に思っていたことが言語化され、それは確かに、という内容で、なかなか素直に認められなかったが考えれば考えるほど理は奥さんにあったので、ぐぬぬ、となりながらもごめんなさいと言った。ぱーっと肉でも、じゃない。僕がもっとしっかりするべきところであった。

FGO の新章がくる!これまでイベントはあったけれど、本編の更新にリアルタイムで立ち会うのは初めてで、わくわくする。これがソーシャルたる所以か、と思う。みんなでわくわくするのは楽しい。映画の封切りや、新譜の発売を心待ちにするのに似ている。さいきんは暇つぶしに段蔵を育てていたらだいぶ情が移って、活躍すると嬉しい。奥さんは前夜から木原敏江の『大江山花伝』を読み返していた。Twitter を眺めながら、なんでみんなリンボなんかのためにガチャ回すんだ、わかんね、と散々に言った。奥さんも頷いていたはずだった。

シャワーを浴びていると引き戸がドンドン! と叩かれて、ガラッと開けられた。な、なんだと振り返ると、奥さんが、綱きた! と言って、すぐに去っていった。結局奥さんも回すんかい、と言うと、だってなんか楽しそうだったから、とニコニコしていた。よかったね。僕はネロのために石は貯めてる。

柿内正午(かきない・しょうご)会社員。プルーストを毎日読んで毎日書いた日記を本にした『プルーストを読む生活』、「家」の別のやり方を模索するZINE『ZINE アカミミ』などを制作。Podcast「ポイエティークRADIO」も毎週月曜配信中。