2022.01.24

きょうのお昼は東海林式チャーシュー「改」チャーシュー麺。『おいしいものでできている』を読んで、二人とも醤油ラーメンが食べたくなってしまったからだ。乾麺を電子レンジで茹でているあいだに、土曜に漬け込んでおいたチャーシューの漬け汁ととっておいた煮汁でスープを作る。チャーシューを薄くスライスして、粗く切った玉ねぎをトッピング。よいお味でした。

「掲載のお知らせ」という件名のメールが来ていて、ほぼ日からだった。ほぼ日から? どうやら内沼さんがほぼ日手帳の企画で『町でいちばんの素人』を紹介してくださったとのこと。嬉しい。ほぼ日に自分の作った本が登場するなんて。『言いまつがい』、『オトナ語の謎。』、『Say Hello!』などの本を読み、「サルのおせっかい」をおいしく食べ、日々「今日も金魚は。」にインターネットを感じ、夏は怪談、秋はカボチャをくり抜く60分……そんな小学生だった自分が飛び上がるな。内沼さんに感謝だ。「世に出て」やってもいいなという気持ちになる。

『小林さんちのメイドラゴン』の一期を観終える。グミみたいなおっぱいが物理法則の埒外で無駄に揺れるのがノイズなのだけど、他者とともに暮らすことの地味な困難とそれを乗り越える細やかな気遣いが丁寧に描かれていて、毎回なんだか涙ぐんでしまうところがある。自由に選び取る従属という主体性。それは昨晩のゾンビ談義でも出てきた話だった。最終回の後に最終回があって、そうやって何でもない日々のなかの、ほんのすこし特別な日で締め括るのがこの作品らしくてほんとうによいなあとじんわりする。毎日を大事に生きよう、と素直に思う。

『牧場物語』でははじめての夏を迎えた。

渡辺拓也さんや洛北出版の編集者の方が、さっそくポッドキャストの『飯場へ』回を聴いてくださっていて、こうしていい本を自分たちがどう読んだかを、書き手や送り手にちゃんと伝えられるというのは読者冥利に尽きることだなあと嬉しい。この回は奥さんにも好評で、「舞台美術の現場もこんな感じだった」という。確かに。

うきうき「イシュカン・コミュニケーション」を聴きながら日記。

柿内正午(かきない・しょうご)会社員・文筆。楽しい読み書き。著書にプルーストを毎日読んで毎日書いた日記を本にした『プルーストを読む生活』、いち会社員としての平凡な思索をまとめた『会社員の哲学』など。Podcast「ポイエティークRADIO」も毎週月曜配信中。