毎年この季節は決まって手のひらから指にかけて皮がべろべろに剥ける。iPhoneが僕を僕だと信じてくれなくなる。
梅雨入りしてから満足に雨が降っていない。どうしたら明けるんだっけか。あけましておめでとうとは梅雨明けにこそふさわしい言葉だと思う。年が明けるからなんだってんだ。
ものすごい勢いで『文学問題(F+f)+』をひととおり読み終える。いい本だったな。これは手元に置いておきたいから買うだろう。勢いよく本を読んでいるときは充実しているのだが、一種のフロー状態にあって言葉がついてこない。だから日記としては空疎だ。工業地帯を早足で歩きながら読んでいた。体は自動人形のように勝手に移動していて、多くの感覚は本に動員されている。だから気がついた時には電車に座っている。大きな川をいくつか越えて、ほとんど誰も通らないくせにやけに小綺麗に整備された歩道を通って、人通りも少なくないだろうオフィス街を経由していつもの改札を過ぎてきただろうことは事実としてわかるのだが、これだけの動作をほとんど記憶に留めないままやってのけてしまうとはおそろしいことだった。そのあいだ、僕の意識は『文学論』だけを捉えていた。歩きながら本を読むのは危ないから真似してはいけませんよ。
アニメの『パリピ孔明』のオープニングが好き過ぎてスキップしないで毎回見ちゃうし毎回にこにこしてる。孔明が出てこない回はあんまり面白くない。