ナンで食べるカレーが食べたかったので、お昼はインドネパール料理屋に行くと決めていた。徒歩圏内に六軒くらいある。どこにでもある。日本における生計の立て方として、ノウハウがどこかに蓄積されているのだろう。その情報網のことを思う。ほかの国でも同じようなポジションを獲得しているのだろうか。それとも、なんか極東のあの国ではカレー屋ひらいとけばなんとかなるらしい、みたいな感じなのだろうか。日本でのいまのあり方を開拓し、方向づけた人たちのことを思う。少し調べればルーツや変遷をまとめた文献は出てくるだろう。いつかちゃんと調べたい。ヒロステ千秋楽の見逃し配信を観ていたらランチ営業ぎりぎりに駆け込むことになった。僕はナンで奥さんはライスだったがナンがふたつ出てきて、あれ、と思うと、まちがちゃった、サービスね、とライスも持ってきてくれる。僕がナンを二枚食べる。お腹がはち切れそう。高校生の頃なんかは、チーズナンでも三枚食べてへっちゃらだったのに。
午後のおやつにコーヒーゼリーを食べる。きのうの日記を読んで、奥さんが作ってくれていた。感激。もしかして僕のこと好きなのかもしれない。ゼラチンじゃなくて寒天で、新鮮な食感でおいしかった。もちろん箱のバニラアイスを掬って載っける。ヒロステはまずスイッチングで観て、全景でもう一度観た。これは全景で観ないとわからない。個ではなく群れの演劇だからだ。表現がすべて、複数の体によって立ち上げられている。シリーズを重ねるごとにどんどん演劇になっていって、格好いい。
他のゲームは遊びすぎると、ああ、わたしは一日を無駄にしたって思うんだけど、ゼルダはね、どれだけやってもそういう罪悪感がないんだよ、と奥さんが言う。わかる。なんなんだろう。僕はゲームをあんまり長時間遊べないのだけれど、きょうはたくさん遊んだ。いくつものボコブリンの集落を殲滅したし、パンツ一丁で祠の機械どもを制圧した。漢方の処方を変えて体調が変わったのかもしれない。お腹の調子を整えるやつを減らしたからか、ナンの食べ過ぎか、あまりお腹の調子がよくない。