午前中はZOOM で一時間半ほど打ち合わせ、午後はSkype で二時間録音。録音はブックバーひつじがのシモダさんと。モヤモヤを無理に晴らそうとせず、それでもすこしでも元気が出るようなお話ができたんじゃなかろうか。平日の休みは柿内のほうの顔であちこちに顔を出しがちだが、自宅からオンラインで仮面をかぶるとへとへとになる。こういうことを書くとじゃあこの日記を書いているお前は一体なんなのだという気にもなりそうなものだが、そのあたりは気にしているようで気にしていないようなふうに書いているから問題はない。脳を休めるために読書はそこそこにして『処刑山 ナチゾンビvsソビエトゾンビ』を観る。『ヘンゼル&グレーテル』の監督の撮ったゾンビで、「海に行けばよかった…」という鮮烈な日本版キャッチコピーでお馴染みの一作目の『処刑山』は残念ながら未見なのだが、この続編だけはAmazon Prime で観ることができるのだとTwitter で知って、ちょうどいいかもなと再生したのだけれど、振り返れば随分と久しぶりのゾンビではないか。ゾンビというには走るし喋るし納得しようがないのだが、なにせナチゾンビvsソビエトゾンビだ、細かいことはいい。『HiGH&LOW』ばりの「行くぞオメェら」もあり、楽しい映画だった。住宅内でナチのゾンビアッパーを食らったおっさんが吹っ飛んで二階の床をぶち抜き、おそらく天井にバウンドしたのであろう画面左奥の階段から転がり落ちてくるショットがあるのだが、これがかなり楽しい。アクションの段取りがいちいち格好よくきまっているくせに、運動神経の悪そうなキャラの打撃は明らかに当たっていなくて、ゾンビの頭上3センチくらいのところで静止するのだが謎にゾンビの頭部から血飛沫が出て倒れたりするような雑さも多分に意図的に残されており、このバランス感覚が絶妙である。この監督の作品はほかのものも観てみたいなと思わされるちょうどよさ。『進撃の巨人』をタブレットで再生しながら夕食をつくる。食後は引越し会議をするのが定例化している。これまで住んだことのある地域のレビューを眺めて、なかなか味わい深い文章が多く、いくつか朗読して苦笑するという趣味の悪い遊びをする。こういうサイトを眺めていると、大半の人の作文能力というのはこちらが想像するよりも妙な具合であるのだよなと思い知ることができる。人の大多数は、おそらくまだ言語というものにそこまで馴染めていない。