金を借りることさえすれば、もう社会的信用は必要ないから会社を辞めてもいいなと嘯いていたけれど、あまり本気ではない。ただ、これからはより一層はりきってばりばり労働に励むぞという気持ちにはもちろんならず、なんなら家の居心地がよすぎて会社に行きたくなさの強まりがものすごく、そもそも暑さのあまり頭がしゃきっとせず、労働に限らずほとんどの意欲が減退している。このままだと本当に辞めてしまいかねないというほどに身が乗らず捗らないので、思い切って週末にまとまった休みを取ることに決めるとてきめんに張り合いがでてきて、二日分のタスクをちゃっちゃっと片付けていく。運動だなとリングフィットアドベンチャーを再開する。血行がよくなり、頭も気分もよくなる。久々の柿内仕事のご依頼があり、短文だったので返信と同時に納品してしまう。いい感じのリズムができあがってきて、日曜のスピードスターブックフェスに向けて記念冊子を制作する。三点絵を描いて、八ページにレイアウトしてから余白を文章で埋めていく。ぶっちゃけ書かれる内容はどうでもいい。見栄えと形だけを先行させた余技。機械書房の岸波さんが、キビズのさわや歌さんと共同で開催するスピードスターブックフェスは、お菓子ありビールありおしゃべりありの楽しげなもので、本を売りに行くという感覚が希薄だ。