なかなかの宿酔で、のろのろ起きだす。安居酒屋でわいわい飲むのは好きなのだけれど、安居酒屋の酒はこの体を悲しいほどに痛めつける。毒だ。適量というのはない。最初からずっと毒なのだ。わいわい飲むのは烏龍茶でいいのかもしれない。雰囲気で酔えばいい。最初だけビールでもいい。いいよね?
熱いシャワーを浴びたかったがすぐ家を出る。この数日、玄関を出ると猫がおり、びっくりした顔で見上げられる。見るからにふてぶてしい奴で、しっぽの短さに歴戦を感じさせる。恰幅がよく、強そうだ。一歩踏み出すと距離を取り、まだ見てくる。そしてそっちは僕たちの庭だ。なんでそんな、勝手にうちにあがりこんできやがって、なんだてめえ、みたいな顔で見てくるんだ。猫からすれば、じっさいそうなのだろうとも思う。かなり涼しくて嬉しい。歩いても汗が噴き出てこない。暑さが和らいで、猫も気持ちよくいつもの周遊コースを練り歩きだしたのかもしれない。そうしたら、無人のはずの家に知らんやつらがいて、我が物顔でいるので釈然としない。午前のうちにいい感じの風の通る日向で寛いでいると、いきなり扉を開けて驚かせてくるのでむかつく。なんだあいつら。
髪の毛が鬱陶しい。シャンプーを安いのに変えてから明らかに調子が悪いような気もするし、夏の日射のくたびれな気もする。切るべきだが、これまでのどの髪型も似合っていないというような気分が濃厚で、何をしても無駄だと思っている。肌のケアはちゃんとしたい気持ちがある。歯医者にも行きたいが、意外と予定が詰まっておりなかなか隙がない。きのう行きたかったのだが休診だった。三連休め。平日の休みも観劇があり、終わりの時間の読めない予定は入れにくい。週末は予定があり、来週は弘前だ。来月は頭に青森、中旬に福岡で、列島を東西に振れ幅がすごい。移動はそこまで苦ではないとしれたけれど、都心で用事があると移動含めほぼ一日仕事になるので細々したべつの用事と組み合わせるというのが難しい。ただ、もともと一日にひとつしか用事を設定できないのは体質でもあるので、あまり変化とは感じていない。とはいえ、散髪と歯医者。これはいつどこに挿し込めばいいんだろう。途方に暮れかける。
週末の日記を書かずにいて、今日を含めれば三日ぶん書かなくてはいけない。いけないということはなく、書かなくてもいいのだけれど。髪や歯の気がかりもあり、散漫だ。一昨日、昨日、今日の日記を同一平面上に並べ、並行してちょこちょこと書いていく。まずはこれ、つぎはこれ、つまみ食いのようにして日々が書き足されていって、できたものから公開する。滞ていた日課が片付いていくとすこしすっきりする。やたらリュックが重たいと思ったらいつの間にか本が一冊余計に入っていた。きのうポストに入っていたのをなんとなく持ち歩いていたままだった。