朝の時点では喉の違和感はしつこくあったけれど、しっかりめに昼寝をしたらなくなった。やはり睡眠はすべてを解決する。困ったら寝るべきだった。アレルギーなのか風邪なのかははっきりとしないけれど、体が弱っていると表面化する不調というのは体を休ませればひいていくのだ。おそらくずっと寝てれば何も問題ないのだと思う。わざわざ起きたりするから碌でもない目に遭う。
今夜はリビングの三枚扉を増設する打ち合わせ。わざわざ家まで来てくださる。端的にあれこれ決めていって、こうやって家のことを相談して仕様を決定していくというのもずいぶんと慣れたものだし、これで当初から計画していた部分についてはほんとうに最後なのだな、と感慨深い。明後日はオンラインで説明を受けて、週末にはトライアルが始まる。猫との暮らしが始まると思うと緊張する。結婚前夜のことをあまり覚えていないし、同棲を始める前のことも曖昧だ。どちらも衝動に任せて実感も薄いままに進めてしまっていたようにも思う。どうせ人間同士だし、お互い適当にやるだろうとも思えた。猫は、しっかり緊張するな。自分がどうなってしまうかわからない。それでも、共に暮らすからには、とびきり幸せな猫にしてやりたいと傲慢なことを思う。すくなくとも、なにひとつ不自由せず、安心しきって過ごせる場所を準備してやりたい。まだ使われていないトイレやキャリーが視界に入るたびに、いちいち感激してしまう。こんなことで、いざやってきたらどうなってしまうんだろう。とりあえず、猫がすやすや眠っていられるように、こちらはすこしは立っていなくてはいけないだろう。