コーヒーを飲むたびお腹が痛くなるからコーヒーは飲まない方がいいのかもしれない。学生の頃は家系ラーメンを食べるたびお腹を痛くして、でも食べずにはいられなかった。家系ラーメンからコーヒーへとモノは変わったけれど愚かさは変わらない。けれども愚かであることはなんでも改めるべきかといえばそういうわけでもなく、愚かしさをすべて駆逐するような潔癖こそが最大の愚かしさだとも思う。ある程度の秘めやかな愚かさは、持っていた方がいいというか、そうでもしないと四角四面な我執をまるで真理か何かのように錯覚してしまうかもしれない。
そういうわけでお昼は天丼を食べたくて、近所の天ぷら屋まで出かけていった。衣がやわやわになるほど汁が染みているタイプで、海老もキスも実が厚くておいしい。近所にあるということはいつでも行けると思って行かないということで、近所に目を向けるということを疫病なしにもやっていたかどうか。お腹が痛くなる。
帰宅するとSwitch で「リンボ」を遊んでクリアまでどうにか辿り着く。さいきん二人はホラーな横スクロールを遊びがち。
それから文学フリマの事務局からのメールで秋の申し込みが始まったことを知って、勢いをつけるためにとにかく申し込みを済ませる。放置している『会社員の哲学』はなかなか書く気にはならないので、とにかく形から入ることにした。表紙をiPadでざっと描いてみて、Affinity Publisher でてきとうに組版のベースを作って書けているところまで流し込んでみる。案の定やる気が出た。この格好いい本をちゃんとモノにしたい。厚みは6ミリは欲しいから、120ページ位は書いておきたい。そうなるとあとは90ページくらい書くことになる。先が長いことだけは分かった。手を動かし出すとやはり元気が出るようだ。