「文學界2021年10月号」に保坂和志さんとの対談が掲載されています

好評発売中の『文學界10月号』に柿内が小六の頃から私淑している小説家・保坂和志さんとの対談が掲載されています。

プルーストの小説はとっかかりに過ぎず、プルーストよろしく脱線と飛躍が盛り沢山。読むことや書くことから生き方の話まで拡散を重ねながら、どこにも収束することのない、「読めば読むほどわからなくなる」ものになっています。

あれだけ奔放に脱線し続けた対談が、それでもプルーストを介してリレーエッセイの内容と響き合っていて嬉しくなっています。特に町屋良平さん、藤原無雨さん、山崎ナオコーラさん、小川公代さんの文章との共鳴の具合が良いように感じました。楽しい特集です。

小六の頃から愛読していた作家と二時間弱がっつりお話をするという経験は、なんというか、思考のパターンも含めほとんど猿真似してきたつもりで、僕はやはり僕でしかないのだなと納得する時間というか、内面化していた作家からの独り立ちでもあった気がします。

僕は僕でいいな、ということを僕はふだんからだいぶ思えているほうですが、それでも、これからも、これまでも、僕は僕でいいのだという圧倒的な肯定を頂いた感じがあります。そしてその肯定は、ただ僕にだけ留まるものではなく、対談を読む方にも届くと言うか、あらゆる本を読む人、考える人の肯定としてあなたに届くのではないかなと、わりと本気で信じています。

ぜひご一読を。

対談が次の仕事に繋がるのかよくわかりませんが、面白かったらぜひ『プルーストを読む生活』もお買い求めください。また、新規のお仕事もたくさん欲しいです。連載や単発の原稿依頼、ラジオ出演、そして『プルーストを読む生活』のアニメ化打診、さらには僕の想像を超えた謎の企画まで、ぜひぜひよろしくお願いいたします。ご連絡は akamimi.house@gmail.com まで。

柿内正午(かきない・しょうご)会社員。プルーストを毎日読んで毎日書いた日記を本にした『プルーストを読む生活』、「家」の別のやり方を模索するZINE『ZINE アカミミ』などを制作。Podcast「ポイエティークRADIO」も毎週月曜配信中。