2026.06.22

昨夏、いや一昨年かも、ワークマンのタンクトップがさすがにぼろぼろなので、ユニクロに新しいのを買いに行く。エアリズムは嫌いなのだけれど、最近はほとんどコットンみたいな風合いのやつもあるらしく技術の進歩を感じる。エアリズムコットンノースリーブTシャツというやつで、戦車乗りのトップスではないらしい。この前買ってよかったUNIQLO : Cの半ズボンの洗い替え用も買って、これで今年の夏の部屋着は完璧だ。

第二稿をPDFにしてKindleに転送しておいた。A4に刷り出したもので二回読み、次にKindleで完成品のような気分で読む。するとまだまだ修正点が出てくる。それをがしがし反映させていって、あとはもう本の形にならないと見つけられないなというところまで読み込む。それで入稿準備をして、まずはサンプルを発注する。会社員の哲学は二〇二一年に作って、増補版が二〇二三年。『『ベイブ』論』もその年だから、書き下ろしの本としては三年ぶり。ようやっと、という感慨がある。二〇二四年と二〇二五年は本を作れなかった年という気持ちがある。『r4ンb-^、m「^』はつくったが、あれはまた別だ。なぜつくれなかったのか、というのも今回の本を書く過程で明らかにできた。書きあぐね続けた二つの年は、停滞ではなかったし、この年になると一年のもつ意味は相対的に小さくもなる。けれども一年に二冊は作り続けるぞと思い込んでいたし、それができなくなるのはしんどくもあった。なんだかんだでやはり一年というのは短くはない。年齢が上がるごとに一年が小さくなるのは体感として短くなるとか、そういうことではない。取り掛かっているプロジェクトが大きくなってきて、とうてい数日だとか、数ヶ月という単位では完結しなくなってくるということだ。今回の本はじっさいの執筆自体は二日とかだけれど、準備期間として一ヶ月くらいメモの作成をしていたし、もっといえばこの二年間をかけて考えていたとも言い張れる。これからもさらに大きなプロジェクトに挑んでいきたいし、それでいてたくさん本が作れるようでもありたい。そのためにも小分けにして並走させること。そういうことができるようになるための、詰まっている部分をきちんと流れるようにする作業が今回の本になった。来月の「さめない社交」一周年を記念して刊行とする。

柿内正午(かきない・しょうご)会社員・文筆。楽しい読み書き。著書にプルーストを毎日読んで毎日書いた日記を本にした『プルーストを読む生活』、いち会社員としての平凡な思索をまとめた『会社員の哲学』など。Podcast「ポイエティークRADIO」も毎週月曜配信中。