2026.07.02

やたらと眠い。予定していた起床時間から一時間経ってようやく目覚め、寝坊という実感さえなくただ当たり前にこの時間まで目が覚めなかったことに驚いた。しかも寝た気もしないし寝過ぎた感じもしない。溜まっている洗濯や、月初のタスクをあれこれ済ます。ほんとうは昨日やるべきだったが、あまり余裕がなかった。きょうもあるわけではないけれど、動いていないと寝そうだった。なぜこんなに眠いのか、夏めいてきた気温がいきなり下がったのもあるかもしれない。夕方、どうにもならず横になると二時間落ちていた。寝てばかり。ちょっとだけ持ち直して『ポール・ド・マン 言語の不可能性、倫理の可能性』を読む。仮構、脱臼などの僕の語彙はやはりこのあたりから引っ張ってきているのだろうな。学生のころ、まっさらな状態でそういうもんとして読んでいた本によってこの体が得てしまっている偏りについて考える。夕食はつくりたいものをつくる。あさりの味噌汁、豚こまの焼肉風、アジの南蛮漬け。いい感じに工数を組み立て、味のバランスも取れた気がして満足。しかしアジの南蛮漬けに玉ねぎのスライスを漬け忘れた。あした足そう。二度目のサンプルは明日には確認できそう。今度こそうまくいっているといいけれど。今月は締め切りが三つになった。ないときはないくせに、あるときは重なる。二つはもうざっくりアウトラインはできているから、わりあい気持ちは余裕。

夜、FF5を遊んでる。豚こまを小分けにして冷凍するときはまだ使えたキッチンスケールが、洋梨烏龍茶を淹れようとしたときには動かなくなっていた。このキッチンスケールは買ってすぐに壊れて電源のオンオフがばかになり、この四、五年くらいはわざわざ使う時だけ電池を入れて、使い終わると一本抜いておくという手間をかけていた。かなり不便だったが使えなくはないので使っていて、とうとう電池を入れても作動しなくなったので奥さんに知らせると、やったあ、と早速次のやつを探し始める。やっぱりいちいち電池を出し入れするの嫌だったよね、と思うし、嫌だなと思ってもまだ使えるしとだらだら使ってしまうものだよなと二人の貧乏性に呆れもする。きくとそもそも千円とかで買ったやつらしく、だったらなおさらここまで引っ張る必要もなかった気がする。とにかくくたばってくれてよかった。まだ使えるものを、使いづらいとか格好悪いという理由でちゃんと買い替えられるようになりたい。

柿内正午(かきない・しょうご)会社員・文筆。楽しい読み書き。著書にプルーストを毎日読んで毎日書いた日記を本にした『プルーストを読む生活』、いち会社員としての平凡な思索をまとめた『会社員の哲学』など。Podcast「ポイエティークRADIO」も毎週月曜配信中。