〆切まで余裕あるしと思っていたが、暑さでまったく頭が回らず何も書けないでいる。焦ってきた。そうDiscordにツイートし、そうしたら書き溜めておいた断片としてのメモをいじる気になり、ブロックを入れ替えたり、補ったりしているうちになんか一本できあがった。さいきんはこういう、なんか手を動かしているうちに気がついたら完成しているというのが増えてきた。やったぜ!という達成感はなく、粘土遊びしていて、ふと、これでよしと思える状態がやってくる。
NHKラジオの「高橋源一郎の飛ぶ教室」で『プルーストを読む生活』を紹介してもらえるらしい。打診があった時はふつうに嬉しかったが、考えてみれば七年前の日記がNHKの電波に乗る形で読み上げられるということで、かなり恐怖体験に近い。金曜は二人とも労働が混んでいて、夕食はココスまで出かけて豪勢にやる。途中で放送時間が来たので奥さんとAirPodsを分けっこして聴く。全体を通じてあちこちをピックアップしながら読まれていくのだけれど、プルーストの話よりもこっちが聞きたいと奥さんの話に力点が置かれるところで一緒に聞いている奥さんとばちっと目があってお互いの肩をぴしぱし叩いて悶える。友田とんさんの解説が読まれたのも嬉しい。自分が嬉しいよりも誰かが嬉しい方がずっと嬉しい、という箇所に至り、やっぱごきげんの総量を増やすことがいちばんだよなと過去の自分が読まれているのを聞きながら励まされる。三日で読んじゃったけどもっと時間をかけて読みたかった、楽しかったよ!と高橋源一郎に言ってもらえてとってもハッピー。帰り道もそのままふたりで聞いていて、後半の三宅香帆の出番、三宅の批評的態度の証拠物件として改めて『プルーストを読む生活』が提出されて笑ってしまった。わかるよ。聴きながらハッシュタグをつけてツイートしたものも最後に駆け込みで磯野佑子さんが拾ってくださり、生放送だ!とはしゃぐ。てぃーてぃーてぃーと踊っちゃう。
