新刊が刷り上がるまでも落ち着きがなくなりほかのことに手がつかなくなるし、梱包発送を終えてしまうと無気力だし、本を作ってすぐさま健康になることはほぼない。忘れた頃になんかよくなったりする。かなり遅効性。
せっかくの連休だし出かけたい気もするけれど暑さで億劫になり気持ちが挫け続けて夜になる。日没後にスーパーに出かけて、夕食に奥さんがブイヤベースを迂闊につくってくれる。そのあいだ本を読ませてもらう。『嘘発見器の発明者たち』。おもしろくてついつい先に先にと読んでしまう。このアメリカのノンフィクションならではの吹かしかたの源流ってどのへんなんだろうか。やたらと野蛮で魅力的だ。作為バリバリのドキュメンタリーの下劣な面白さとかなり近しいものがあるが、カメラがないぶんなんとなくふつうに面白がれてしまう。
ブイヤベースをバゲットに浸して食べて、パスタで締める。宴だ。
