読書猿さんの『大分水嶺理論、そのはじまりと終わり——マクルーハンのみっともなさ』がべらぼうに面白い。積んであるキットラー『書き取りシステム1800・1900』着手の機運が高まる。ハヴロック『プラトン序説』の古書価格に目を剥き——Amazonの古書価格が七十七万とバカの値付けで、日本の古本屋ではさすがに一万五千円くらいだったがそれでも高価だ——そもそもスクリブナーとコール、パリーとロードなんかは邦訳がなさそうなので、やっぱ英語くらいまでは読めるようにしたいよなあという気持ちにもなる。先日のさめない社交に来てくれた友人が英語文献を読みこなす人で、邦訳状況によって一冊の本に至るまでの学術史的文脈が数十年単位でズレるみたいなことを言っており、そうよなあ、と思ったのだった。
