先日のとっても楽しいイベントでニイマリコさんと話していて以来、数年ぶりにBLなのではという気分になり、あれこれ調べて読んでいる。『同級生』って『O.B.』の先も出てたんだ!といまさら注文。きょうは永井三郎『スメルズ ライク グリーン スピリット』と毛魂一直線『そんな目で見てくれ』を読んだ。前者は初めて読んだが、傑作だった。後者は再読だけれど、やっぱりかわいい。しかしこれ誰に教えてもらったんだっけな。いつからかKindleのライブラリにある。
『BL進化論』も読み終えて、欲望を「現実/表象/ファンタジー」の三項の動的な相互作用で考えるという発想がいいなと思った。この本では表象に投影されたファンタジーが現実の行動に作用し、状況を変えていく可能性が描かれ、表象=作品を通じた作者と読者、読者の解釈共同体における官能的な交歓が言祝がれている。現実とファンタジーの二項対立ではなく、表象を媒介としつつ、三者は互いに影響しあいパワーバランスもケース・バイ・ケースで移ろい続けていく。読んでいるこの自分よりも大事でありうる虚構の人物の生を真剣に想像し、考え、その幸福を願うこと。社会的に構築される「私」からこぼれ落ちる〈私〉を、「私」の側を変態させていくことで掬い上げていく。役割(ロール)から人格(キャラクター)への飛躍。欲望についてもっと語るべきだというとき、それはまずファンタジーや表象のレベルでなされるべきことなのだろう。というか、現実について語るのはなかなか困難がつきまとう。ばかばかしい妄想や、切実だけれど冗談みたいな夢想について、ただ楽しく話してみることができれば、色々とひらけるものがある気がする。
夕食後、『同級生』を片手に『同級生』の映画を見る。止め絵の魅力では漫画に敵いようがないけれど、あの曲線が動くとしたらこう動いてほしいよな、という瞬間がいくつもあってよかった。中村明日美子はあんなに読んでいたのにほとんど覚えていないから買い直して読み直そう。『Jの総て』とか、あまりに好きすぎてほとんどそのまんまの芝居をつくったほどだったのに断片的にしか思い出せない。木原敏江も読み返したい。あたらしいのも読みたい。
