きょうは映画に行こうかどうしようかと昨晩から悩んでいたけれど、雨だし、番組の時間が微妙だし、ぐだぐだしかねなかった。そもそもあなた締め切りがあるでしょということで自宅内で解散し、『H.A.Bノ冊子』の原稿を書く。前号は『随風』や『文學界』、今年出るはずの本への寄稿をはじめ『人間関係の構造と手立て』の執筆となんだかやけに立て込んでおり、連載開始以来初めての休載とさせてもらった。冊子の原稿は仕事っぽくしちゃダメで、徹底的に楽しい気分でないと書けない。今回は気分も一新させたくて藤井太洋制作のエディタ「with story」をメインで使ってみる。『随風04』と『日常という思想』でも一部使ったけれど、まずDynalist でアウトラインを制作し、仮のレイアウトの見栄えを確認するためにちょっと使ってみる程度だったのを、書き出すところから出力するところまで通してみる。脚注があれば申し分ないのだけれど、もともと小説執筆環境として作られているのだから仕方がない。書き終えた頃に奥さんがビリヤニの仕込みを終えたとのことで買い物に行くのだが、その前にざっと読んでもらう。苦笑していたのでいい感じにできたのだと思う。ただ、読了までに想定の倍くらい時間がかかっていたから引っかかりが多すぎるかもしれない。
スーパーで買い物。だいたい閉店間際に行くから、週末の昼過ぎというピークタイムに行くとモノがどっちゃり盛り盛りでウィンドウショッピングが楽しい。鰻を買って、南三のInstagramに倣ってお湯でじゃぶじゃぶ洗う。タレを落とし切ったらトースターでふっくらリベイクして、奥さん特製のグレービーソースと和え、炊かれたバスマティライスのあいだに挟んでしばらく蒸す。これがべらぼうにうまい。
二時間弱で原稿の手直し。その間ルドンに左腕から脇腹にかけてをベッドとして差し出していたのでタイピングが困難で、スマホから加筆しては反映されたのをパソコンの画面で確認するという方法がとられた。あんがい捗る。
録音。ずっと一緒にいたいが、一緒にいるの定義がお互いにズレており、結果としてなんとなくお互いが邪魔になる時間が蓄積していきかねないというような話をして、有意義な話し合いだったが、わざわざこれを外に配信する意味ってあるのだろうか。いや、あるだろう。むしろこういうののほうが誰かの役に立つような気もする。きれいに編集やパッケージがされていない、よその家のふだんづかいの生活の方法って、あんまり誰も教えてくれない。そういうのをこっそり拝借できる形で出しておきたい、というか、あったら若い頃の僕のようなのは助かったと思う。ポッドキャストとは音声版のZINEであり、僕らのは藁半紙にホチキス留めみたいなやつであることが重要なのだ。僕らとしては充実したものになったので満足して、夕食は二時間たっぷり煮た参鶏湯。明日のお出かけの計画を立て、歯を磨きながら『博覧狂気の怪物誌』を読む。きょうは四章から六章まで。
