2026.09.16

朝から出勤。この心身の調子で早起きはきついと思っていたが、じっさいは早起きできるならそのほうが調子はよかったりする。ずっと寝ていたいがそれは気分だけのことで、ほんとうは寝すぎるほうが元気を削ぐのだともうわかりきっているのに朝起きるのがいつまでもできない。今日のように必要があればできるが、数日続くとげんなりしてしまう。しかしそれも早起きそれ自体の疲れではなくて、朝食や身支度の時間をじっくり取れないで追われるような感覚がかなり嫌いということのほうが大きく、慌てず準備して一息入れてから家を出られるのだったら特に問題はないのだ。とはいえ気合い入れないと立ってられないと奮発してとんかつ食べたら脂身で気持ち悪くなっちゃって悲しい。口の中の甘臭い豚の名残を振り払いたくてキオスクでミンティアを購う。こういうときだけ買って、結局最後の一粒まで食べ切ったことがない。せっかく都会に出たので本屋に寄る。図書館で読んでまたどこかで参照しそうなリン・ハント『人権を創造する』を買っとくかあという気分になり、気になっていたシュクラーの『恐怖と自由』の本とバイヤールの『アクロイドを殺したのは誰か』を見つけ、目に留まった『神のゴーストライター』が面白そうすぎたので衝動買い。こういうのがあるから本屋を歩くのはやめられない。

カレンダーを見て、そうか、今週末から連休なのかと気がつく。わけもなく追い詰められている今まとめて休めるのは助かるなあ、と思い、せっかくなら遠出とかしないと発狂しかねないなとも思う。いまから計画するのは遅すぎるのだが。家出とか軽めの失踪したい。

柿内正午(かきない・しょうご)会社員・文筆。楽しい読み書き。著書にプルーストを毎日読んで毎日書いた日記を本にした『プルーストを読む生活』、いち会社員としての平凡な思索をまとめた『会社員の哲学』など。Podcast「ポイエティークRADIO」も毎週月曜配信中。