明日のイベントに向けた選書作業。とりあえず目についた本をピックアップしてみると八十冊くらいになったのでスーツケースに入る体積にまで削らないといけない。頭の整理も兼ねて奥さんに話しながら仕分けていくのをそのまま今週の録音にする、途中でルドンがンアーンと鳴いて、ようすを見にいくと縁側に図々しそうなチャトラがでんと座っており、ルドンが一生懸命話しかけていた。チャトラは人影にも動じずくつろいでおり、このへんのボス猫と僕らに目されていたやつに似ているが、あいつはもうすこし年季が入っていた気がする。きょうのは若い。ヤングライオンっぽさがある。顔の四角さとかに面影があるから子供かもしれない。
午前、ルドンが聞いたことない声で鳴いていて、窓越しに庭のほうに前脚をちょいちょいと持ち上げながらずっと喋っている。なんだろうと思ってみてみると、庭に猫がいる。引っ越してきた当時からうちの庭や軒先を我が物顔でパトロールしてる外猫で、冬のあいだ見かけなかったのだけれど、ぶじだったみたい。かなり強そうだから、遭遇したらルドンはビビるかなと奥さんと話していたのだけれど、めっちゃ話しかけるじゃん。威嚇かもしれないけど。尻尾は地面に擦る形で左右に振れているから、ここは俺の場所だぞ、ということなのだろう。しばらく興奮した様子で庭を見ていて、奥さんは、これを機に外への興味が高まるかもしれないから脱走対策により気を引き締めないとね、といった。なるほどたしかにな、と感心した。僕はただ呑気に面白がっていただけだった。
2025.04.14
去年の春以来の来客なのか、あるいは数週間前に夜しきりに鳴いていた日があったからもう顔見知りだったかな。友達になれるといいねえ、と声をかけたけれど、おしゃべりなのはルドンだけでチャトラは泰然としていたから片想いっぽい。翌日もルドンは窓の外を見ていて、待っているように見えた。きょうは天気が崩れそうだから来ないかもね、と明日のヒトらは声をかける。
