2026.09.19

明日のイベントに向けた選書作業。とりあえず目についた本をピックアップしてみると八十冊くらいになったのでスーツケースに入る体積にまで削らないといけない。頭の整理も兼ねて奥さんに話しながら仕分けていくのをそのまま今週の録音にする、途中でルドンがンアーンと鳴いて、ようすを見にいくと縁側に図々しそうなチャトラがでんと座っており、ルドンが一生懸命話しかけていた。チャトラは人影にも動じずくつろいでおり、このへんのボス猫と僕らに目されていたやつに似ているが、あいつはもうすこし年季が入っていた気がする。きょうのは若い。ヤングライオンっぽさがある。顔の四角さとかに面影があるから子供かもしれない。

去年の春以来の来客なのか、あるいは数週間前に夜しきりに鳴いていた日があったからもう顔見知りだったかな。友達になれるといいねえ、と声をかけたけれど、おしゃべりなのはルドンだけでチャトラは泰然としていたから片想いっぽい。翌日もルドンは窓の外を見ていて、待っているように見えた。きょうは天気が崩れそうだから来ないかもね、と明日のヒトらは声をかける。

柿内正午(かきない・しょうご)会社員・文筆。楽しい読み書き。著書にプルーストを毎日読んで毎日書いた日記を本にした『プルーストを読む生活』、いち会社員としての平凡な思索をまとめた『会社員の哲学』など。Podcast「ポイエティークRADIO」も毎週月曜配信中。