2026.09.23

昨日から一転、また天気がぐずついて頭が重たい。『黄泉のツガイ』は殺生な最終回。『令和のダラさん』はまだあと一話あるっぽい。『ハッピーフォート2』を流しながら一昨日の日記に書き足し、昨日の日記を書く。一昨日の追記も愚痴めいているし、昨日の行楽は終始楽しかったのにきょうの天気に引っ張られている。これだから日記は当日に書かないといけない。とはいえ、楽しく動き回っている日の記録は写真の方が適しているとも思う。いまはビデオまで撮れる。魚を映すところに二人の声が入り込んでいたり、不意に映り込んだりする瞬間がいちいちいい。

DN/HPさんのインスタのストーリーを見て、前の台風の日は片岡義男「雨の柴又慕情」を読んでいた。そこで『八つ墓村』の金田一というのは無力な語り部として流れついた客人であり、渥美清にふさわしいのだというようなことが言及されていた記憶があり、にわかに見たくなったので『八つ墓村』を見て連休のしめくくりとする。思ったよりもおどろおどろしくなく、からっとエンタメ。村を一望する山上に吹く風がめくりあげる巻きスカートから根元までのぞく小川真由美の脚がいちばん恐ろしかった。舞台が公開当時の現代に置き換えられていたり、推理そっちのけで思いっきり怪奇ものだったり、楽しい映画。上演時間のあいだ、隣で熟睡するルドンがなぜか腹の下に僕の右手を抱き込むようにしていたので終わった頃には掌がほかほかと茹だっていた。

柿内正午(かきない・しょうご)会社員・文筆。楽しい読み書き。著書にプルーストを毎日読んで毎日書いた日記を本にした『プルーストを読む生活』、いち会社員としての平凡な思索をまとめた『会社員の哲学』など。Podcast「ポイエティークRADIO」も毎週月曜配信中。