mokuの本格運用初日。昨晩は〇時から「寝ろ」が始まり、ほとんどのアプリが使えない。七時になると解放されるので朝起きるとカードなしでもロックは解除されている。いいね。十一時から十八時までは「読書」。朝食時にDuolingo とFGO のログインだけは日課なので済ませる。日中の「読書」は、暇な時間があるなら本読もうや、というのを促したいだけなので制限するのはだらだらやりがちなゲームやSNSなど最低限でいい。むしろ出先の時もある時間帯だからLINEやメールは確認できた方がいいことのほうが多そうだと気が付く。十八時の開放後に設定をしなおそう。僕は思いついたらすぐやらないと気持ちが悪いのでこれまでだったらさっさと「集中」モードを解除して設定し直していただろうが、別室でにゃすが抱きしめている解除キーの木製カードを取りにいくのが面倒で、手元の紙のメモに残しておいて諦めることができたことに感心している。ちょっとした面倒で一気にあれこれどうでもよくなるものだ。
ちょっと表示が怪しいときがあるっぽい。たとえば集中時間をスケジュールしておけるのは便利なのだが、昨晩からの「寝ろ」は七時で解除されていて、問題なくそのように機能してはいるけれど、ロック画面のポップアップではまだカウントアップが進行中であったりする。あと、有償版だとウィジェットで「集中」や「解除」をワンタップで切り替えられるようになり、「集中」の時間がカウントアップ方式で、「休憩」の時間はカウントダウン方式で確認できるようになっているのだけれど、ここもスケジュールした時間が終わってもカウントアップがつづく。ウィジットの表示は、いちど「休憩」をはさむと、「集中」再開後も表示が残時間ゼロの「休憩中」のままになってしまうこともある。挙動自体は思惑通りのほうでいくので、不便はないがちょっと気になる。でもこれも、スマホを漫然と眺めているから気がつくことで、きちんと隙間時間に本に手を出すのが習慣づけば気にならなくなりそうではあるし、きっとすぐに修正されるだろう。先に書いたようなmokuのモード設定なんかも「休憩」中に触れたら嬉しいのだけれど、集中モード起動中は設定画面に遷移することはできないみたいだ。このように、主に「休憩」の挙動の検証をしていたら、午前中に一セッションあたりの上限をあっさり越えて、おかげで夕方まで触らずに済んだ。
探偵役は風来坊だったり、うだつのあがらないロートルだったり、自営業の変人だったり、噂好きのおばさまだったりしたほうが好みだな、などと思いつつ、なんだかんだで『薬屋のひとりごと』一期の一クールをものすごい勢いで見ている。自分もサラリーマンだからこそなのかもしれないけれど、組織や制度の中で能力を認められ頭角をあらわすような「サラリーマンの夢」がくすぐる欲望に対して、みみっちいなと白けてしまうところがある。そうしたものとは無縁に悠々自適に自足しているみたいな「夢」の方が気持ちよくなれる。
ミステリの魅力は言葉によって別の秩序を構築するところにあり、その秩序を物語るのは組織や制度の周縁や外部にいるものたちであるところにある。ミステリの限界はアウトサイダーが推理によってもたらす別の秩序は既存の秩序の回復に寄与するだけで、全体を揺るがすものにはなりえないところにある。探偵の推理は、真理を暴き立てることよりも、むしろ一貫性などあり得ない現実に一貫性を感じられる虚構をかぶせることで既存秩序の不完全さを隠蔽する助けにこそなるのである。だから組織に内属する探偵は、つねに別の秩序の側に親和的でありながら、既存秩序の強化に役立つというジレンマに立たされている。ここへの葛藤や屈託の塩梅、サボりや脱法行為の戦術のありようひとつで印象がずいぶん左右される。『薬屋のひとりごと』のような擬似後宮ものの場合、垂直の階級構造はどうにも動かしがたい。猫猫は、ファーティマ/シタラのように体制転覆などと大それたことは欲望しないが、しれっと狡知をはたらかせて日々のちょっとした楽しみを確保しようとするところに好ましさがあるのかもしれない。じっさい、そもそも花柳界出身の猫猫にとって、後宮から出たところでどこにも外部などない。緊密な関係の網目から無縁であることを夢見るのではなく、片隅にちょっとしたゆるみをもたらし疎らな余白に束の間寛ぐ。いや、これは、なんというか、夢というには現実すぎるが、しかし、そこがいいんだと思う。こんだけうだうだ言ってるんだからもうけっこう楽しんでいると認めざるを得ない。みんなが面白いって言ってるものって面白いんだなあ。
こんな調子なのでタブレットやPCで猫猫漬けなのだが、スマホのスクリーンタイムはきょうは四時間。平均から二時間減。それでも四時間。怖いね。
