2026.10.01

きょうは久しぶりに晴れた。半ズボンが戻ってくる。朝食を食べながら『チキンラン』を見る。けれども一気に気圧が上がり、これはこれでしんどい。カーッと晴れるとカーッとなる。奥さんもつらそう。『失敗のクィアアート』と『神のゴーストライター』をちみちみやりつつ、後者の記述から連想して寝かせてある『口述筆記する文学』を再開しようかという思いがもたげる。ソファで寝転びながら本を読んでいるとついうとうとしてしまった。

mokuのおかげで今週のスクリーンタイムの平均は六時間から四時間まで減った。今日なんかは二時間弱で、しかもそのうち三十分は王様のパズルゲームのどうしてもクリアできない盤面を奥さんに変わって遊んでもらっていた時間だ。そのぶん本が読めているというような実感はなかったけれど、きょうになってまた読めていて、でもまあこれは久しぶりの晴れ間であることも大きい。表象は気象に負けるのだ。高山宏が『プロスペローの本』を読み解いて語ったこの地口を、僕はだいぶ気に入っている。天気が悪けりゃ本も読めないよ。

『失敗のクィアアート』がこれから取り上げると言う『この野郎、俺のクルマはどこだ?Dude, Where’s My Car?』こと『ゾルタン★星人』を見ながら夕飯をつくる。あれこれのレシピを参考にしながら創作して、手羽トロと白菜を梅と胡椒と酒で煮る鍋にしてみたのだが、梅干しを加熱したからか、酒の分量が多かったか、ちょっとつんとする感じの仕上がりになってしまった。〆に焼きおにぎりをつくって、お茶漬けにする。

柿内正午(かきない・しょうご)会社員・文筆。楽しい読み書き。著書にプルーストを毎日読んで毎日書いた日記を本にした『プルーストを読む生活』、いち会社員としての平凡な思索をまとめた『会社員の哲学』など。Podcast「ポイエティークRADIO」も毎週月曜配信中。