2021.12.06

朝は9時前に起きる。そのまま郵便局へ。ガラガラとゴロゴロを駆使して大量の納品を運んでいく。業者じゃん、と二人は言う。手際よく発伝、受付を済ませ、奥さんの梱包力のおかげで60センチに収まる気持ちよさがいくつかあった。どうだ!という気持ち。僕は何もしていないのだけど、勝手に誇らしい。むしろ誇らしさとは他人事にこそ抱くのではないか。

それから出勤。しゃかりきに働く。現場で頼りにされてるなという実感というか、あ、いまここに信頼関係ができたかも、という手応えはいつも嬉しい。それがどれほどささやかなものだとしても、職場で生まれる連携の気持ちよさはおそらくチームスポーツと似ている。だからか。体育会系が重宝される会社が少なくないのは。お昼休みはカツカレー。その後屋上で『マツタケ』。

一時間以上早めにあがれたので、こっそり一杯やって帰ろうと思いついて一時間フヅクエ。こうやって日記に書くからバレる。引き続きマツタケを追いかける。満足。

帰りの電車では『手づくりのアジール』。一度通して読んだらまたイベント用に読書ノートを作りたい。僕は普段書き込みも付箋もしないし、ノートも取らない。ただ読むだけなのだけどイベントに向けたノート作りは楽しかった。

帰宅すると奥さんが寝室の棚の整理をしているところで、一年以上行方不明になっていた可愛い丸眼鏡が出てきた!

夜にはもう松井さんのところに荷物が届いていて、郵便システムってすごいな、朝イチ出すと当日届いちゃったりもするんだ、と驚く。

夕食は塩豚と白菜の鍋。練り胡麻やナンプラーで作ったタレでいただく。〆はラーメン。とっても美味しい。食後はお風呂が沸くまで「Death’s Door」。奥さんが難所をクリアして、いよいよ屋敷の地下へ。謎解きっぽくなってきた。

なんだかぎゅぎゅっと勤勉だった一日で、いまとても気持ちのいい疲れ。でもまだ月曜なんだよな、と思うとゲッと思う。

柿内正午(かきない・しょうご)会社員・文筆。楽しい読み書き。著書にプルーストを毎日読んで毎日書いた日記を本にした『プルーストを読む生活』、いち会社員としての平凡な思索をまとめた『会社員の哲学』など。Podcast「ポイエティークRADIO」も毎週月曜配信中。