制作物のまとめ

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目次 はじめに選ばないで済ませたかったそれぞれであること名前をつけてやらないといけない猫を待つ日記(抄録)欠けていない耳、片方だけの目振り回されるという愉悦動物であること猫が来る前の日記の猫(抄録)おわらない お取扱店舗…

青木真兵・柿内正午『二人のデカメロン』

一四世紀半ば、ヨーロッパ中でペストが猛威を振るうさなか、フィレンツェの作家ボッカチオは『デカメロン』を著しました。これは「十日」を意味することばで、感染症対策で外出自粛を強いられた当時の老若男女十人が、十日間にかけて退屈…

『『ベイブ』論、あるいは「父」についての序論』

映画『ベイブ』を丹念に見つめることで、「現代における父性とはどのようなものであるべきか」という大きな問いに挑む。 映画を見るとはどういうことか。映画の表層だけを注視するのでもない。かといってありもしない深さや奥行きに捉わ…

『会社員の哲学 増補版』

2021年に発表し、ご好評いただいた哲学風エッセイが新書サイズになって帰ってくる。 読みやすさを向上させる改訂や、一章ぶんの増補を加え、より親しみやすい一冊になりました。 「会社員」というありふれているようでどうにも特異…

2025.05.14

朝はよろよろで、ついソファベッドで二度寝。横向きで寝転がっているとルドンがやってきて、僕の手首を抱き込むように前足と後ろ足を片方ずつちょこんと載せて、そのまますやすや寝息を立て始めた。あまりの可愛さに背中の毛に顔をうずめ…

2025.04.13

原田真央『うまれる通信』を読む。とてもよかった。「母」という抗いがたいひとつの名の集合に、自身もまた飲み込まれてしまったという取り返しのつかなさを記述しつつ、滲み出るのは個としてのこだわりや趣味判断である。どこにでもいる…

2025.05.12

七時にとりあえず起きて猫に挨拶。きょうは添い寝も遊びも撫でも要求せず、あっさり一階に降りて行ったので、人間がすぐ寝室に戻って二度寝して、まだまだ寝足りないけれどゴミ出しに行かなければいけないので八時半に起き、奥さんを起こ…

2025.05.11

開店したてのスーパーでお茶やおにぎり、いなり寿司を買ってから電車に乗る。モノレールに乗る頃、エコバッグの中で斜めになったいなり寿司の甘じょっぱい出汁が漏れていい匂いがした。いい匂いはしてほしくないときにすると臭いのと同じ…

2025.05.10

去年の引っ越し以来、日記の書き方——いつどこでどれだけのコストをかけてどのような記述を行うのか——がつねにブレている。当日の折々に断片的に書いたものをぞんざいに積んでいくというのが七年前くらいから理想の形式ではあった。け…

2025.05.09

七時起きは諦めて、七時半まで眠る。七時十分に鳴くルドンは奥さんがかまいに寝室を出て、図書室のソファベッドで添い寝。コーヒーとクリームパン。出支度を終えて『民のいない神』。隣では奥さんと猫がぽかぽか寝ている。猫は手が、人間…

2025.05.08

きょうも横浜まで出る。奥さんはクラッシュのぶんこの二週間で四度目の往復五時間。今日はバスを使うルートで行く。長く座れたのでほっとする。何度も再開しては中断している面白い本を読む。そっけない装丁は教科書のようでもあり、謎に…

2025.05.07

起きられない。起きる気がしない。労働は昼からにする。たくさん寝て、シャワーも浴びる。それでようやく動き出せる。かといって倦怠感はそのままある。深刻な満開疲れ、および贅沢な外食疲れ。エーステを完走したことでほっとしているの…

2025.05.06

NotebookLM の文章を対話形式で解説してくれる機能を試して遊んでみて、『隋風』の連載の初回を食べさせてみると、へえ、おもしれ〜、僕が好きそうな話だ〜となった。ここまで端的にまとめてもらえると、概ね書き方として間違…

2025.05.05

エーステACT3を完走し、ようやく視野が開けてきたのだけれど、もう今週末が文フリ東京。新刊出すか出さないか迷っているあいだに、間に合うとかじゃなくなっている。そもそも『会社員の哲学 増補版』の増刷だって判断が遅くて会期に…