『人間関係の構造と手立て』

生活は理屈では回っていない。しかし、理屈は大事である―― 力あるものが強いのだという身も蓋もなさがいやます現代。属性や肩書きという記述可能な「特殊性の束」としての「私」の専制によって、言葉では記述し尽くせない固有の〈私〉…

制作物のまとめ

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目次 はじめに選ばないで済ませたかったそれぞれであること名前をつけてやらないといけない猫を待つ日記(抄録)欠けていない耳、片方だけの目振り回されるという愉悦動物であること猫が来る前の日記の猫(抄録)おわらない お取扱店舗…

青木真兵・柿内正午『二人のデカメロン』

一四世紀半ば、ヨーロッパ中でペストが猛威を振るうさなか、フィレンツェの作家ボッカチオは『デカメロン』を著しました。これは「十日」を意味することばで、感染症対策で外出自粛を強いられた当時の老若男女十人が、十日間にかけて退屈…

『『ベイブ』論、あるいは「父」についての序論』

映画『ベイブ』を丹念に見つめることで、「現代における父性とはどのようなものであるべきか」という大きな問いに挑む。 映画を見るとはどういうことか。映画の表層だけを注視するのでもない。かといってありもしない深さや奥行きに捉わ…

『会社員の哲学 増補版』

2021年に発表し、ご好評いただいた哲学風エッセイが新書サイズになって帰ってくる。 読みやすさを向上させる改訂や、一章ぶんの増補を加え、より親しみやすい一冊になりました。 「会社員」というありふれているようでどうにも特異…

2026.10.08

『失敗のクィアアート』の次はいよいよ『性の歴史Ⅰ』かなあと思いつつ、まずはベンヤミンにしようと『ベンヤミン・コレクションⅠ 近代の意味』所収の「複製技術時代の芸術作品〔第二稿〕」を読む。なんか実物にしかないアウラのやつっ…

2026.10.07

T・S・エリオットには失礼ながら、衝撃的な一撃よりも、めそめそした泣き言のために作業したほうがはるかによい。というのも「衝撃的な」語りは、たとえそれが自己粉砕を描く場合であっても、ほとんどの場合、フーコーが抵抗の意を込め…

2026.10.06

きょうも日中に気絶していた。体力をつけなければ。走る機運を高めつつ、まだ動けていない。『薬屋のひとりごと』はKindle Unlimitedで読めるぶんを読み切ってしまった。まだあと十冊以上出ているようだけれど、小蘭の出…

2026.10.05

まったく起き上がれない。東側に台風が三つで来ているらしい。南西に発生する時の方がしんどい気がする。気圧と体調の変化について、わからないひとにはオカルトめいて聞こえるそうだけれど、この家には天気予報や気圧計を見る前から上が…

2026.10.04

涼しい日はルドンは朝食のためにいちど飛び起きる以外の時間、二度寝も含めて僕の右腕を枕にして眠りたいようだった。全体重を持ってしても奥さんの頭部よりも軽い生物の腕枕くらい余裕でしょ、と思っていたのだが、最近の腰痛というかそ…

2026.10.03

奥さんは夜のあいだ右腕をルドンにきめられて筋を違えて眠れなかったというので、明け方になって猫をこちらにひきとって右脇に抱えながら寝かしつけた。ルドンは案外あっさりとぷーぷーと寝息を立て始め、それに続いて奥さんの寝息も聞こ…

2026.10.02

きのうは『ゾルタン★星人』——原題は『Dude, Where’s My Car?』——を見たから『失敗のクィアアート』の続きを読む。この本では原題に即して『この野郎、俺のクルマはどこだ?』と表記され、さらに『…

2026.10.01

きょうは久しぶりに晴れた。半ズボンが戻ってくる。朝食を食べながら『チキンラン』を見る。けれども一気に気圧が上がり、これはこれでしんどい。カーッと晴れるとカーッとなる。奥さんもつらそう。『失敗のクィアアート』と『神のゴース…

2026.09.30

ゴミ捨てのついでにコンビニでパンを買い朝食の新鮮味とする。午後、スーパーの鮮魚コーナーで秋刀魚を買う。昼食後、くらくらきて長めの午睡。 もう九月も終わりかという驚きが先走りすぎて、きょうがもう十月のつもりでルドンへの点薬…

2026.09.29

東京は三十四日連続で降水日がつづき、観測史上最長とのことだ。梅雨よりも梅雨じゃんと泣き言を言っていたのが昨晩のことだった。ここは東京ではないのだが、同じくらい降り続いている気がする。なんなら記録的豪雨が二回もあった。長袖…