制作物のまとめ

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青木真兵・柿内正午『二人のデカメロン』

一四世紀半ば、ヨーロッパ中でペストが猛威を振るうさなか、フィレンツェの作家ボッカチオは『デカメロン』を著しました。これは「十日」を意味することばで、感染症対策で外出自粛を強いられた当時の老若男女十人が、十日間にかけて退屈…

『『ベイブ』論、あるいは「父」についての序論』

映画『ベイブ』を丹念に見つめることで、「現代における父性とはどのようなものであるべきか」という大きな問いに挑む。 映画を見るとはどういうことか。映画の表層だけを注視するのでもない。かといってありもしない深さや奥行きに捉わ…

『会社員の哲学 増補版』

2021年に発表し、ご好評いただいた哲学風エッセイが新書サイズになって帰ってくる。 読みやすさを向上させる改訂や、一章ぶんの増補を加え、より親しみやすい一冊になりました。 「会社員」というありふれているようでどうにも特異…

2025.02.18

朝からグロッキー。頭が痛い。たまらず奥さんのシャクティマットを借りて、昼寝。シャクティマットというのは健康器具としての針の筵のことで、棘が背中にグロい痕をつける。 『ディスコ探偵水曜日』、けっきょく一日で文庫六百頁いっき…

2025.02.17

朝は出社まで電子端末に触れないようにしてるから、ディスコに行かずにみだらでいれた。あと五〇頁くらいしか残ってない。まだまだ読めそう。あと三千頁あってもいい。 出勤。梅が咲き始めていい感じ。けっこう暇なはずなのだけれど気忙…

2025.02.16

『ディスコ探偵水曜日』、昨日の電車で軽い気持ちで読み始めたら止まらないし、わりと大長編っぽい。ドノソもカントも止まってしまった。しかしミステリやSFは、作品内の論理や文脈を忘れてしまう前に素早く読まないと面白くない。適切…

2025.02.15

二人ともねぼすけ。毎朝しっかり鳴きつづけて人を起こすルドンも、きょうばかりは呆れ果て、諦めて窓辺の定位置で不貞寝していた。待ちぼうけをくらうと、ようやく顔を見せた人にニャアと抗議の一言をかけてくるものだけれど、それもなく…

2025.02.14

朝、コーヒーメーカーがタイマー通りに作動すると、ガガガガと大きな音を鳴らして、ちょうど取り壊しの夢を見ていた奥さんは、わああっと言いながらベッドの上で猫のように飛び上がった。その驚きようが可笑しくてふたりで大笑い。 お気…

2025.02.13

奥さんが朝食にクロックマダムを作ってくれる。まだただ大学で演劇をする同期だったころに、合宿のような滞在制作の機会があって、そのときも夜明かしした二人でこっそり食べた。毎回その記憶が蘇って内緒な気分になる。 午前中は夜のみ…

2025.02.12

きのうは寝坊してみだら読めなかった。今朝は起きれたけれど、奥さんも早起きで、朝からおしゃべりモードだったためあまり読めず。読書モードのときに話しかけられると読むのも話すのも諦めきれず、どちらも半端になるのでうまくいかない…

2025.02.11

今週の『半人前の恋人』がとてもよかった。思わず泣いてしまう。優しい話はいい。漫画なのだから絵で語るのだという態度も技術も格好いい。 『日本春歌考』を観て、奇しくも紀元節復活反対デモの映画でもあった。紀元節、という言葉じた…

2025.02.15

きのう、朝の読書は『夜のみだらな鳥』だというと、朝のげんきな猫、と奥さんが応えた。対義語だろうか。われらが愛猫は朝から元気でよろこばしい。今朝読んだところはそこそこみだら。しかしみだらってなんだ? 「性に関して不真面目で…

2025.02.09

朝の夜みだ。いまのところ夜でも鳥でもない。淫らかも微妙。時系列もあっちこちに飛ぶし、こちらと共有してる事項の確認もなしに容赦なく話し始めるし、話の下手な人の饒舌なおしゃべりに根気強く付き合うような楽しさがあり、これこれ、…