限界。労働と引越しに追い詰められ余裕がなくなった二人が喧嘩をはじめ、どちらも理屈よりも先になんか相手に暴言を吐いてすこしでも発散させたいという企みが先行し、そのうえで奥さんの言い分の方に理があるので僕はいちゃもんをつけられた!でもそこに一定の理はある!でも余裕がないとき理なんかないんだ!と逆ギレ気味に返して、案の定、いや、理はあれよと応えられて泥沼化した。ここまでしょうもない喧嘩は珍しく、初めてくらいではないだろうか、途中から、あ、すごい、喧嘩っぽい喧嘩してる!と気持ちが浮ついたが、そんなメタな発言をした途端にぶん殴られても文句は言えないほど、僕のほうに非があったので、しばらくベタに文句垂れ、愚かだった。つい一昨日くらいまでは、荷造りの役割分担を上手に差配し、なんか近ごろ私たちっていい感じじゃない?と自画自賛し、その言い回しがあまりにPUFFY だったからPUFFY を流しながら作業をしていたというのに。余裕がなくなるのはあっという間。いい感じはすぐに消える。だからこそ、いい感じをへらへら維持するというのは一個の大事業なのだ。しょんぼりして寝る。