2021.03.23(2-p.53)

オールユアーズから服が届いたり、奥さんの買った画集が届いていたり、荷物が続々と到着する日。ジーンズを買ったのだけどこれはたしかに部屋着にもできるいい着心地で、買って大正解だった。家にあるボトムスのほとんどが破れたりして、このままだと履いて出かけられるものが一着もなくなりかねなかったから、追い詰められる前にいい買い物ができてよかった。僕はトップスは楽しくて買うが、ボトムスや靴は装うというよりは必需品という気持ちでいて、だからなかなか気分が上がらないのだけど、着心地がいいと上がるので、こうやって選べばいいのかと気がつけた感じがある。H.A.B で本を買ったら『プルーストを読む生活』の書評が掲載された「まんまる」を同封してくださった。松井さんがTwitter にアップしているのを読める範囲だけでもと拡大して読んでいたけれど、全容を読んで改めて丁寧に読み取ってもらえている嬉しい評で、なんだかこの本すごく面白そうだねえ、という奥さんの言葉にそうだねえ、と頷く。

先日洋画のおっぱいは大人の入り口のようだったと書いた。それでいうともっと大人なのは男性器だった。僕はそれまでも銭湯で毛の生えた大人の男性器を見たことはあったが、映像ではいつもぼかしが入っていた。だから『パルプ・フィクション』を見たとき、シャワーを浴び終えたブルース・ウィルスの男性器が丸見えだったことに僕はどれほど衝撃を受けたことか。こんなこともしていいんだ! と自分の中での映画観が書き換えられた瞬間だった。奥さんはブルース・ウィルスがあんまり好きではないがそれは『フィフス・エレメント』しかろくに観てないからではないか、やはり『ダイ・ハード』から入ると違う。あの打ち捨てられた大型犬みたいな表情。

きょうは走った。前回が水曜だから、一週間は空かないで済んだ。前回は調子に乗ってスピードを出しすぎたからここまで筋肉痛や雨で延びてしまった。だから軽くとことこ走って、スーさんは推し活の楽しさを語り、堀井さんはお金を使わない生活の三日目くらいでお金を使わないことのよさを語っていた。始めてすぐに語りたくなっちゃうの、僕は本当にそうだ、推し語りとか自分ですることになるとは思ってなかったけどまだ推し始めて半年も経っていないビギナーだ。また白い方のネロちゃまがピックアップされるらしく、べつにもう持ってるもんね、と奥さんには涼しい顔で余裕を見せているが、ほんとうは必死に低レアキャラのレベルと絆を上げて幕間を消化しては石を集めているのだ。

柿内正午(かきない・しょうご)会社員。プルーストを毎日読んで毎日書いた日記を本にした『プルーストを読む生活』、「家」の別のやり方を模索するZINE『ZINE アカミミ』などを制作。Podcast「ポイエティークRADIO」も毎週月曜配信中。