2025.08.03

行くのがすごく億劫だったけれど、行ったら楽しいのは知っていた。行きは『女子プロレスの誕生』。

本屋lighthouseで夏祭り。恒例のどっさり本を買う時間を設ける。シャモワゾー『カリブ海偽典』と岩波新書の『ハイチ革命の世界史』は、『罪人たち』以来やや昂っているゾンビ気分によって手に取られた。これがいちばん事前知識なしで遭遇してしまった二冊。それから、評判になりかたからして好きだろうなと気になっていた藤高和輝『バトラー入門』を買うことにして、入門書と一緒に原典も買う主義なので『ジェンダー・トラブル』もチェック。Readsで関口さんが読んでいて、ああ、これは社交本だと気になっていた『〈食べ方〉の文化史』はもちろん拾う。ベルサーニという名前を見つけて、『(見えない)欲望へ向けて』で言及されていて気になっていた。版元も洛北出版だし、と『親密性』も買うことに。取り置きをお願いしていた『トピーカ・スクール』も合わせて二万円くらい。豪遊。この間に店頭で『r4ンb-^、m「^』が売れている気配を察する。自ブースで売れるよりも嬉しい。

かなりてきとうに店番しながら買ったばかりの『バトラー入門』を読み始める。『女子プロレスの誕生』との読み合わせもよい。「非公式ファンブック」の形式が内容と密接に連関している。つよくて軽い。橋本治を感じる。関口さんに教えてもらったカレー屋でカツカレー。

『スロー・ルッキング』ワークショップのお試しをやってみて、ひとまずラフにやってみたけれど、もうちょっと丁寧に前提のレクチャーをした方が実りがあるかもな、と思う。何を見ても何を読んでも自分の話を始めてしまうというのは、どうしたって避けがたい性向としてある。ただ見てください、というのをどこまで徹底するか。たぶん徹底したほうが面白いだろう。ひとつ締め切りをすっかり忘れていたことに気がつく。

帰り道、家が荒れているから次の一週間で立て直したいな、と思う。家に着くと一階の片づけと掃除は奥さんが済ませてくれていて、深く感謝した。夕食は、夏祭りの続きだよ、と、もんじゃととん平焼きで、楽しい気持ちだった。お風呂に入ってプロレス眺めながらFGOで遊んでいたら録音をしそびれた。オルガマリー!

柿内正午(かきない・しょうご)会社員・文筆。楽しい読み書き。著書にプルーストを毎日読んで毎日書いた日記を本にした『プルーストを読む生活』、いち会社員としての平凡な思索をまとめた『会社員の哲学』など。Podcast「ポイエティークRADIO」も毎週月曜配信中。