2021.04.24(2-p.53)

エヴァンゲリオンの序と破とQ を観ながら作業。みんなが面白がっているものはとにかく観てみようという心掛け。シンも観たくなったがそのまえにTV 版も始めてみる。はじめのほうというか序はアングルまでだいたい同じようなので飛ばしてアスカが出てくるらへんから観る。思ったより一話完結の軽めの話も多くて、その楽しさにびっくりした。細っこい子たちがずっと辛い目に遭う作品だとばかり思っていたから、けっこうみんな屈託なく笑ったりもしていて、そうだったのか、と思う。ちょっと食わず嫌いが過ぎたかもしれない。そもそも映画版に顕著だったが大人たちのブリーフィングがお粗末というか無さ過ぎて、終始「地獄のOJT」と思いながら見ていた。シンジというのはうじうじメソメソしたやつだと思っていたが、あれだけなんの説明もないままに現場に放り出されたら大人でも泣いちゃうし病んじゃうだろう。すべての上司がパワハラ体質かつ言語化能力壊滅で、教育体制もケアもなにもあったもんじゃない。しかしそういう職場の不透明さや理不尽さには覚えがないでもなくて、これは新入社員の最初の半年間の不安と消耗の話なのではないかと思うとやけにリアルでさえあった。しかしひどい職場だと思う。極秘と書かれたネルフの教科書にバーコードがあって、そりゃ『野生の思考』の背にもバーコードあるわな、と納得する。映画版がそんなだったからTV 版も警戒していたのだが、そもそもアニメ版はいまのところみんな子供らしくキャッキャとおちゃらけたりさえするし、その軽さはいくら子供だからといって世界を守るならもうちょっとまじめにやってほしいと思わなくもないほどだった。あとたぶん通は「エヴァ」じゃなくてきっと「エヴァー」と発音するのだな、ということも知れた。

都政の醜悪さや卑劣さについついごきげんを損ねそうだったけれど、今晩は南森町三郎さんと『日常的実践のポイエティーク』についてお喋りをしてほっと一息つけた。『日常的実践のポイエティーク』はゆるふわ本?という話から始まり、話はいつしかサンリオそして寅さんへ──南森町さんはなんというかするすると話を引き出すような方で、ついつい喋り過ぎた気がする。もっと聴く体勢を覚えなくてはなあと思いつつ、楽しく話せたので大満足。

帰ってきた奥さんのお土産は待望のミシシッピアカミミガメグッズ! 海洋堂のガチャガチャで「お財布亀」というシリーズ。かなり納得の再現度でさすがは海洋堂なのだけど、奥さんが引き当てたのは、二匹ともカブトニオイガメだった。カブトニオイガメには罪はないが、お前じゃない。

柿内正午(かきない・しょうご)会社員。プルーストを毎日読んで毎日書いた日記を本にした『プルーストを読む生活』、「家」の別のやり方を模索するZINE『ZINE アカミミ』などを制作。Podcast「ポイエティークRADIO」も毎週月曜配信中。