2021.07.16(2-p.150)

窓から見える雲が夏休みの形をしていた。空も青い。それを見て僕は人と会って遊びたいのだとすでに気づいているようなことを新鮮に思い知った。年々夏が好きになる。それこそ元気いっぱい遊んでいるような子供でもなかったこともなかったろうがしかしどちらかというと外遊びに倦むのは早かった子供だったはずだが、子供のように外を駆け回りたいような気持ちになる空だった。思えば外を歩くのはいつだって好きだったのだ。年々夏になると人恋しくなるというか僕は社交的になる。あたらしいことを始めるのはだいたいが夏だというのはたぶん嘘の記憶だが、そんな気にすらなってくる。夏の晴れた空の雲はいい。仕事の合間に意味もなく何度も外に出た。冷たい飲み物を外で飲んでいるとすぐにぬるくなる。影が濃い。その濃さに嬉しくなる。

昨日の長歩きからずっと太陽の熱が体にこもっている感じがあって、端的にいうと日焼けをしてすこしのぼせてしまったようだった。そのだるさもなんだか心地よくて、夏がある。この体調は夏だ、と思う。暑さで頭が沸いてしまったのかもしれない。

今晩はFGO六章のために夜更かしになってしまった。ゲームは紙の本と違ってテキストの区切りや残りの分量が読めないからついつい深追いしてしまうし、だからこそ終わる時も拍子抜けしてしまう。もっと終わるぞという感じが欲しい。具体的には残りのページが少なくなっていくのを指の先で予感したい。しかしそれは叶わない。日付が変更してから日記を書き出すのなんていつぶりだろうか。そもそもこれまであっただろうか。日付を超えてしまったら諦めて明日に持ち越して寝てしまっていた日の方が多いだろう。それでもこうして書いている。なぜなら体が夏になって元気がいっぱいだからだ。やはり頭沸いてる。

柿内正午(かきない・しょうご)会社員。プルーストを毎日読んで毎日書いた日記を本にした『プルーストを読む生活』、「家」の別のやり方を模索するZINE『ZINE アカミミ』などを制作。Podcast「ポイエティークRADIO」も毎週月曜配信中。