2021.08.30(2-p.150)

きょうは431歩しか歩いていない。リマインダを設定して朝昼晩の漢方を飲み忘れないような体制を整えた。先週は九包余っていて、つまりは九回飲み忘れたということだ。左腕に装着した時計が朝昼晩にブルッとすることで、思い出すことができるだろう。

『DONDA』を聴きながら『映画という《物体X》』読み終え。そのまま今日からは『宦官―側近政治の構造』。宦官や後宮についてのフェミニズム研究みたいなのってないのだろうか。その辺りの踏み込みが時代もあってかなり甘くもどかしい。そういうのを差し引いて面白く読んでいる。江戸の無宿との対比というか、身分制社会の周縁にいることで得られる越境性のようなことについて考えている。『ジェンダーの中国史』という本を読んでみたい。Amazonだと不当に跳ねているので、どこかで定価で買おう。気がつけば『書物としての新約聖書』が止まっているが、いつかは読むだろう。iPadでちょこちょこ読んでいた『勉強の哲学』も読み終える。僕はここでいう「勉強」および「制作」のスタンスで読んだり書いたりしているな、という自分の現在のスタンスを確認するような読書だった。八月は『通天閣』が読めたからいい月だった。

柿内正午(かきない・しょうご)会社員・文筆。楽しい読み書き。著書にプルーストを毎日読んで毎日書いた日記を本にした『プルーストを読む生活』、いち会社員としての平凡な思索をまとめた『会社員の哲学』など。Podcast「ポイエティークRADIO」も毎週月曜配信中。