2020.12.20(1-p.365)

正午まで寝た。

出先で溜まった洗濯をして、同居人が冷蔵庫に角煮を残してくれていたので炊飯器で温泉卵を作って角煮丼にして食べる。『ハイキュー!!』の最終回を、一個前の後半から見返して、見る。一個前の回はやはり泣く。菅原さんと同じタイミングで我慢できずに泣く。奥さんも泣いていて、ふたりでべそべそしながら最終回。こちらも画面のみんなと同じタイミングで泣く。大人はよく泣く。加齢と共にどんどん涙脆くなる。脱水気味。洗濯物を干す。買った本の山を改めてみて、仕入れでもしてるの……? と奥さんが零す。自分でもどうかと思ってる。本棚をポチる。きのう回そびれた551とりくろーおじさんもポチる。

弟に会いにいく。神保町で眞踏珈琲は満席で、東京堂書店のカフェも閉まっていたので神保町ブックセンターにした。弟はハヤシライス。僕はかぼちゃケーキ。プルーストを引き合いに出すとウィトゲンシュタインを引っ張り出してきたり、ウエルベックへのスタンスの違いを面白がったり、神保町らしいおしゃべりだった。弟と話すと毎回面白い。わりと相容れない考え方をとくに調整しようともせずにそのまま提示しあえるというのはすごいことだ。

帰宅するとどっと疲れが来て、いじけた気持ちになる。いじいじして奥さんに面倒臭い絡みをしてくたびれさせた。それで余計にいじけるという地獄のループ。それで、こういうループに陥っているっぽいと分析していたら、奥さんに、口立てで日記が始まった! と笑われる。今夜も冷え込みがすごいし、台風もできたようだ。連日動き回って疲労もたいへん。

なんかきょうは冴えないので日記は三行で終わらせますというと、えー、三〇行は書いてよと残念そうにする。奥さんがそうやって毎日楽しみにしてくれてるからこそ毎日続けられる。奥さんは僕は自分で決めたことに関しては融通が効かないところがあると思っているし実際そういうところはある。それでもやっぱり僕はすぐに楽したくなるしサボりたくなる。そういうとき隣でにこにこわくわくとプレッシャーをかけてくれる人がいる。ありがたいことです。でもきょうは三〇行は無理でした。そんな感じなので録音もおやすみ。明日には録れるといい。

柿内正午(かきない・しょうご)会社員・文筆。楽しい読み書き。著書にプルーストを毎日読んで毎日書いた日記を本にした『プルーストを読む生活』、いち会社員としての平凡な思索をまとめた『会社員の哲学』など。Podcast「ポイエティークRADIO」も毎週月曜配信中。