目覚め即不調。疲れている。午前中は休みにして、たっぷり寝たり、風呂に浸かったりして体を労わる。ゆっくり浴槽に体を沈め汗をかくとようやく自律神経が整っていくような心地になった。
他人から求められることは嬉しい。嬉しいからこそ危ない。
原稿やイベント登壇の依頼はいつもとびきりの嬉しさで小躍りすることになるが、依頼というのはこれまで人目に触れてきたものをもとに構成された期待に基づいている。未知のものを探求するような根源的な喜びは、ともすると既知の期待に応えようというはりきりによって搔き消されてしまう。
そうやって他人のニーズをもとに制作や活動を行っていくと、他人からの依頼や承認が目的になってしまって、僕はどんどん嫉妬深く偏屈になっていくだろう。
ヘルシーな日々の活動や制作にとって、無視や無理解よりも、ちょっとした成功こそが毒になる。
そのようなことを考えている。
これは文筆や配信に限った話ではなく、遊びに誘ってもらうことを待っているばかりではしょげていくから、自分からどんどん遊びをつくって誘っていこうという話でもある。
誰かの用意した場で遊ぶのではなく、遊び場から自前で作ったほうが不満も不安もすくなくなるというか、遊び場を作ること自体がいちばん楽しい遊びなのだから、その場に人が来なくても構わない。誰かの準備した遊び場に参加することを目的にしてしまうと、自分とは関係のないところに自分のことを委ねてしまうことになる。
てづくりの自治。その範囲を自分で決めること。
僕はおそらくこれさえできていれば機嫌よく、ユーモアとチャーミングを保っていられる。
勝手に遊んで、幸運にも求められたらその成果をお裾分けする。求められたくて遊んでいるわけではない。このことを忘れないのは難しい。求められたら一年ははしゃぎ倒して自分を見失ってしまうし、じっさいいつでも求められていたい。でも、この欲望は制作や活動とはほんらいなんの関係もないのだ。
出勤時に『僕のヒーローアカデミア』と『正反対な君と僕』の新刊を買う。ヒロアカを電車で読む。読むんじゃなかった。たまらずとうとう本誌のバックナンバーに手を付けてしまった。完結まで追ってしまうかもしれない。
