2023.12.05

そろそろ駅のホームで風に晒されながら本を読むのがつらい季節になってきた。毎年、温かくてお出かけにも使える程度にお洒落でそれでいてページを無理なくめくれる手袋が欲しいと思う。そしていつも見つからないまま春になる。今冬は漁師が来ているようないかにもなセーターも欲しい。早く買わないとなと思いつつ、いつ買い物に行けるだろうか。半袖のTシャツはやたらに買いそろえるくせに、単価の高い秋冬ものはほとんど顔ぶれが変わらないまま何年も経ってしまいがちだ。そのようなことを考えるのはきょうは曇りでひときわ寒いからであろう。

セーターはさっさと買ってしまおう、欲しい形のイメージはもう固まっているのだから、そう踏ん切りをつけて昼休みに以前から調べて気にしていた型を試着してみてやっぱりよかったので買ってしまう。それから鶏丼を食べて、しまったな、昨晩も親子丼だったし、今夜も鶏料理だった、と思う。でも食べたくなったのだから仕方がない。それほどたんぱく質が欲しいのだろう。

雨が降りそうなくらい重苦しい空で、あくびが止まらない。

夕食は唐揚げでタルタルをつけてばくばく食べる。寒さでしょぼしょぼしているから温かくしていたらそのまま眠ってしまう。

柿内正午(かきない・しょうご)会社員・文筆。楽しい読み書き。著書にプルーストを毎日読んで毎日書いた日記を本にした『プルーストを読む生活』、いち会社員としての平凡な思索をまとめた『会社員の哲学』など。Podcast「ポイエティークRADIO」も毎週月曜配信中。