Drafts というアプリを知る。英語表記のみで、多機能なくせにチュートリアルもないからよくわからない。Kindle Unlimitedで『ひらめきを逃さないメモ術』という本があり、これに使い方が詳述されているらしいと検索で知り、さっそく該当箇所に目を通したら簡単に使えたのでよかった。起動が速くて、さっとメモを書ける。そのメモを各アプリに仕訳けることもできる。僕の場合、やらなくちゃと思いついたことをメモして、Todoist に振り分けておくとか、Dynalistに放り込んで階層化するとか、Notionで管理している日記の本文に転用したりとか、あれこれ便利そうだ。なにより、これを使えばタイムラインを見ずにツイートできるっぽい。しかし、そこまでしてあそこに何か文字を置いてどうするのかとも思う。
面白い話、いいイベントや新刊の告知、そうしたものはDiscordとか Blueskyで教えてほしい。個別の話はLINEでほしい。なんなら全部LINEで欲しい。LINEとか嫌いだったけど、さいきんは個別のやりとりってよいなと思うようになってきた。時代は「ちょっとここだけ」でのおしゃべり。
Drafts でつぶやきを書いて投稿していると、ほんとに送れているのかさえ怪しい。窓もない部屋から、ひたすら手紙を送り続けている感覚。ドアの下からそっと差し出すと、Draftsが親切にもポストに投函してくれているらしいと信じることしかできない。Draftsに閉じこもっている限り、反応の有無も確認できない。心細くていいなと思う。アプリを入れないと連携できないから落としたけれど、スクリーンタイムで閲覧時間を一分に制限して、ほとんど見れないようにする。〇分には設定できなかった。そりゃそうか。奥さんのツイートは見たいが、これは家でパソコンから見ればいい。書くと見るを健全に分離すること。書きたいことと話したくなることとを混濁させないことが大事な気がしてきている。日記だけでもいいのだけれど、持続して書く体力がない日のために断片を作っておくというのも重要だった。
帰宅して、奥さんに面白いツイートや、プロレスバックステージの切り抜きなどの情報を教えてもらう。これからはTwitterの廃墟で起きたことは奥さんからの又聞きで充分かもしれない。荒廃したディストピアの探索結果の報告。こうして自分で見聞きせず、ひとからきくぶんにはまだ楽しそうさを錯覚できてよいかもしれない。
ポッドキャスト「心の砂地#」のDiscordサーバーで、ポッドキャストの音質もうちょっとちゃんとしたいかも、と相談すると、シャーク鮫さんがていねいにあれこれアドバイスをくださって嬉しい。ポッドキャストを始めた当初、ドンキで980円だか1,980円だかのマイクを買ってやっていたらガッサガサで、半端にマイク買うよりはむしろボイスメモの方がいいのかな、と諦めていた。そうやって数年が経った。教えてもらったマイクは4,000円弱で、このくらいでもひとまずはいいのか、と知れたのが嬉しい。あと、ふたりでマイク一本で完結させたい場合、指向性とかいうのをどうすべきなのか検索してもよくわからなくて、そのあたりがはっきりしたのもありがたい。ものすごく助かる、こういう知見のお裾分けはほんとうにすてき、と思いながら、さっそくマイクを注文してみる。今年の抱負は「友情・努力・勝利」。いろんな人の知識や親切を借りながら、あらゆるもののクオリティを上げていき、そして、勝利する!(何に?)