2026.05.24

奥さんと中目黒まで散髪に出かける。今回は二人とも切ってもらうから、片方がやってもらっているあいだ、鏡の隣に置かれた椅子から斜めに向かい合う相手の髪が整えられていく様子を眺める遊びができる。美容院に行くたび二人できてもいいよと言われて、でもそれってどうすんのと不思議に思っていたけれど結構たのしい。僕は裸眼だと何も見えないので代わりに見てもらえているという謎の安心もある。あと、好きな人の様子がみるみる変わっていくのを観察できるのも愉快だ。ふたりとものカットが終わり、先に髪をやってもらったらしい鮫くんあべさんと駅前で合流。鮫くんはこの辺だと五軒はいい店があるといい先導してくれる。一軒目はぴかぴかの麻辣湯屋に変わっており、二軒目は休業日。三軒目で落ち着く。さすが五軒もあると安心だ。すぐにちゃんべさんもやって来て五人で始める。刺身もやたらぷりっとしており、串も揚げ物もやたらとうまい。いい店だ。ビールや日本酒をくいくいいきながらおしゃべり。こういう場所でも奥さんが楽しそうにしていてたいへん嬉しい。みんな気がよくて、気遣いがあって、ユーモアをたたえている。ちょうどいいところで酒量を抑える日曜日の理性もちゃんと利いて、危なげなく帰宅。

柿内正午(かきない・しょうご)会社員・文筆。楽しい読み書き。著書にプルーストを毎日読んで毎日書いた日記を本にした『プルーストを読む生活』、いち会社員としての平凡な思索をまとめた『会社員の哲学』など。Podcast「ポイエティークRADIO」も毎週月曜配信中。