2026.05.25

U-NEXTで『殺し屋1』。面白かった。北村道子の衣装がいい。読み放題にあったのでKindleで漫画も一気読み。下劣で過剰。乳首が切り取られるのと男性器が真っ二つに裂かれるのとがわざわざ二度反復されるのがよかった。映画のほうが明らかにマイルドで、かつ抑制が利いているのにも関わらず露骨な漫画のほうが全年齢にひらかれているという事態が不思議だが、生身の演じる体のあるなしが鑑賞者に与える印象というのは大きいのだろう。しかし描線や文字であればどれだけの残酷描写でも流通できてしまうくせに、映像となるとそうではなくなることの意味がよくわからない。写真というイメージだけが持つ生々しさとはなんなのか。僕には明らかに作り込んだ嘘であることがわかる映画の特殊効果よりも、絵やフォントが喚起するもののほうにより迫真性を感じことも多い。じっさい、映画より漫画のほうがきつかった。寝る前、喉に違和感。

柿内正午(かきない・しょうご)会社員・文筆。楽しい読み書き。著書にプルーストを毎日読んで毎日書いた日記を本にした『プルーストを読む生活』、いち会社員としての平凡な思索をまとめた『会社員の哲学』など。Podcast「ポイエティークRADIO」も毎週月曜配信中。