2024.03.01

八時に起きるリズムは掴めた。今日は眠りも浅かったのだがそれでも問題なく縦になってしまえた。週末の岐阜も早起きしないと間に合わないのでこのまま続けていけるだろう。このタイミングでの生活改善に問題があるとすれば、夜は十九時くらいからしっかり眠たくなってくるこの体調で、日曜の夜は夜明かしであるということだ。この日ばかりは起床も変則的になるだろうが、それよりも収録中起きていられるかが不安でならない。初登場で居眠りかますわけにはいかないだろう。いや、ラジオならバレないだろうか。

労働を終えて、いちど帰宅する。荷造りの仕上げをして、着替える。シャワーは向こうで浴びる。そうしないとおしまいになってしまうから。すでに体は寝そうである。奥さんがいつもより早めに夕飯の支度をしてくれていて、おいしいご飯を食べる。ベーコンと菜の花のパスタと牛すじのポトフ、茸のすっぱい副菜と、もう一品、野菜の細切りの副菜があったのだがなんだったか。どれもうれしいお味。ポトフにはヨーグルトと酒麹のソースを添える。これがたいへん美味。あまりゆっくりしても寂しくなってしまうのでさっさと家を出る。連泊で家を空けるような時、毎回しっかり心細くなる。荷物が重くてくたびれる。帰りにはちゃんと軽くなっているといいな。二日続けての販売イベントというのは考えてみれば初めてだ。一日だといつもすこし物足りない気もするし、それでもしっかり疲れるから、どうなるのか興味がある。ここから月曜日の朝まで体力を保たせつつ楽しくやる、というのがいちばんのミッションであり、緊張する。つねに元気はない。一日であればアドレナリンでやってのけられる。連日となると瞬間的な興奮だけではどうにもならない。これをきちんとやり切れたらすごい。いつからか、体力のある人たちに対してうっすらとした憎悪がある。それはただの幼稚なねたみなのであるが、根強くあって、つねにのぼせたような頭で問題なく動作しているように見える体たちを恨めしく見やっている。元気があれば。いや、ないのであれば、ないなりの何でもでき方というのがあるはずだ。というか、あるということにしてやってみるほうが明るいではないか。そんなことを考えていたらすぐ名古屋。

実家に着いたのが二三時前で、お茶しながらお菓子を食べてお喋りしていたら一時だ。お風呂には入りたかったので浸かりながら日記。あしたも八時起きなのだが、夜更かしモードに入ったらしくどんどん元気になっていく。日曜の予行練習のつもりだろうか。ラジオだけどYouTubeでの配信もあるのだと思い至る。寝てはいけない。

柿内正午(かきない・しょうご)会社員・文筆。楽しい読み書き。著書にプルーストを毎日読んで毎日書いた日記を本にした『プルーストを読む生活』、いち会社員としての平凡な思索をまとめた『会社員の哲学』など。Podcast「ポイエティークRADIO」も毎週月曜配信中。