連休明けの雨。月曜ではないし、原因もはっきりしているが、やる気の欠乏著しく働く意義を見失い続けている。文芸誌の発売日だ。帰ったらまた届き始めるのかと思うと今のうちに読んでおこうと気張り、講談社選書メチエの『誓いの精神史』と『オカルティズム』を行き帰りの電車でざっと読む。どちらも面白いがいま読みたいのはこのように概観されることがらの先というか、一歩踏み込んだ洞察や発展の部分をこそ求めているようで、そうだよね、このへん考えると面白いよね、さあ、それでどんなふうに論をもっていくの? というところで終わってしまうような物足りなさがある。そのあたりは読む側が勝手にやるところであるという考えもあるだろう。特に『誓いの精神史』はそのへんさらっと禁欲的に過ぎると感じた。ただ『オカルティズム』のほうははしばしに漏れ出る書き手の私見にあまりノれなかった。ちゃんと時間をかけて読めばまた違うかもしれないけれど。
おいしい柏餅とみなづきを買って帰ってうきうきだった。
郵便受けにみっちぃ……と茶封筒が詰まっていて、今月は四誌がまとめて届いた。連休を挟むから印刷や配送のスケジュールが前倒しになって結果としてオンスケなのだろう。明日からはまた小説を読む。時評をやればやるほど、小説って何が面白いんだ? というのがわからなくなる。そのわからなさを興味深く点検するようにしてやっているが、できることならこのような不遜な疑いを吹き飛ばすほどのものを読んでみたい。期待しすぎなのかもしれないが、白けきるよりマシだろう。
