2025.08.19

連休明けは、初日より二日目の方がつらい。お盆も働いてはいたが。なんとなく周囲ののんびりした空気にこちらものんびりしてしまうものだから、連休もなかったのに連休明けのしんどさだけがある。最悪じゃん。

迂遠キャップの見積もりの結果が昨日きたが、当然一個では割高で一万五千円くらいになってしまう。何個から安くなるのかまだわからないが、迂遠集団をつくってどかっと作ってもらうしかなさそうだ。そこまではしないし、するならもっとこだわって文字のデカさを追求したくなってくるから結局実現が遠のく気もする。刺繍加工でネックになるのは型代っぽいので、データ持ち込みを諦めて、既存フォントを持っているところにお願いすればそこそこでいけるのでは?と閃いて、昨日依頼した見積もりが今朝さっそく来て、じっさい送料込みで八千円台まで抑えられるようだった。添付された当て込みイメージのばかデカフォントに思わず爆笑。これはありかもしれない。

本を作るのもそうだし、とにかく個人の規模でなにかを企画し発注してみるというのは、いちばん楽しい遊びだと思う。見積もり依頼を出しながら、だんだん知らない工場の理屈を察していくプロセスは、自分の手を動かしながらあれこれ作ってみるのとは別の面白さがあり、これはたぶん、本を読んだり人の話を聞く面白さに似ている。発注は、私生活をやるだけでは知ることのない他人の環世界に触れることだし、いい発注をしたいと工夫することは、いい社会への意志の実践だ。嬉しいのは、こうしたキャップの見積もりについてBlueskyで進捗報告を上げていたら、こういうところだと安くできるかも、などと知見や助言が集まってきたことで、こういうちょっとしたお節介でまわるインターネット、よいな~と思う。

柿内正午(かきない・しょうご)会社員・文筆。楽しい読み書き。著書にプルーストを毎日読んで毎日書いた日記を本にした『プルーストを読む生活』、いち会社員としての平凡な思索をまとめた『会社員の哲学』など。Podcast「ポイエティークRADIO」も毎週月曜配信中。