Image Castの白スウェットをおろし、しんごの「SALE」のキャップをかぶって出かける。紀伊国屋書店新宿本店で文化系トークラジオLife の選書イベント。九階イベントスペースに初めて入った。控室には田辺茂一の肖像画がででーんとあって『新宿泥棒日記』に出ていた人だ!と思わず写真に撮る。一階から順に棚を見ながら上がってきたから体がほかほかで喉がやたら渇く。本の話をするイベントは好きだ。本の話は楽しいから。二時間でぜんぶは紹介しきれないかもなあと思っていたけれど、他の方々の話を聞いていたら、これもあれもとどんどん話したくなり、むしろ後半になるにつれこのままだと早々に全冊紹介しきってしまいそうだと心配になりペースをあえて抑えたりしなければならなかった。感触としてはギリ子さんと友田さんが反応が特によかった。速水さんから、途中で挫折した本を最後まで読みたくさせる、と評していただき、嬉しかったので、なんでも面白く読んでやるぜ、みたいなことを口走ったが、わりあい本心だ。リスナーさんはみんな優しくてよかった。こっそり持ち込んだ『会社員の哲学』もよく売れたし、「さめない社交」にきてくれた方々ともおしゃべりできた。しかし、紀伊国屋書店で自作の本を売るというのはなんとなく痛快だ。横尾忠則が万引きするなら僕はこっそりそこにない本を売る。その売り上げから贖える本の量を計算し、『人びとの社会戦争』、『可視化される差別』、『飛脚は何を運んだのか』にする。ほかにもたくさん買いたいものがあったが、そもそもすでに参加者のみなさんによってどかどか買われていっており、ないものも多かった。こんなに気持ちよく本がなくなっていく景色というのはいいものだった。打ち上げは中華で白スウェットなので緊張したが、なんとかきれいに食べ終えることができたのでずいぶんと安心。気が抜けて帰宅。奥さんに吉川さんの受け売りで『可視化される差別』の話をしたら、ええ……と衝撃を受けていて、だよね、早く読みたい。
