一日ものすごく冴えず、明日の夜から雪になるかもという予報を見てそりゃあ仕方がないかと納得する。三寒四温というのがどれだけいまも通用するのかわからないがよく言ったものだなあ、言語化すごーいとは思う。もう春になったのかと思ったのに、まだ寒いのか。猫が寒がってひっついて離れないので作業のため籠っていた小部屋が猫くささでいっぱいになる。おやつに買った乾燥棗のにおいがルドンのにおいと似ていると奥さんが発見して以来、ルドンに相手してもらえないときは棗を嗅いでいる。そのくせ、こうして猫くささに充たされているときは乾燥棗のようだとは思わず、ただ猫くせーなと感じる。たまらず部屋着を着替えると、もうヒトには関心を失ったのかあっさりどっかに行ってしまったのですこし淋しい。扉の向こうでミシンをやっている奥さんにしきりに話しかけていて、もうこちらを見向きもしない。
