2026.03.19

あすの遊星D「北千住BOOK SODOM」の荷造り。今回は自作だけでなく古本も展開したく、本棚をひっくり返す。うまく繋がってない部分を入れ替えてみたり、別の文脈をつくってみたりして、それでもなお居場所がなさそうな本たちを明日の売り物にする。こうしてみると人からもらった本や叩き売りの古書ばかりが棚から弾かれていくので面白い。身銭を切ると無理にでもここにある必然性を帯びさせるらしい。本棚には新しく中世のコーナーと服のコーナーができた。そして『中世賤民の宇宙』と『言葉と衣服』が読み始められどちらもたいへん面白そう。だらだら読んでいたらあっという間に二〇時とかで慌てて夕飯をつくる。なんだかきょうはぼんやりしてるな。

夕飯を食べていたら頭が痛くなってきて、半分以上残してしまう。眼精疲労っぽい。腰や背中が凝っている気もするし、首も冷えている気がする。奥さんに背中や脚を揉んでもらってもまったく復調しない。下腹から鳩尾まで、内臓がムカムカする。これもしかして吐いたほうが楽かも、とトイレに向かうさい、何気ないカーブでくらっときて、駆け込んだ先で盛大に吐いた。ホラー映画で呪われた人が真っ黒なタールみたいなのを吐くシーンのような勢い。真っ黒ではなかったが。ぷぺー!とばかりに出て、すっきりした。今のうちに寝てしまおうと思うのだが、また気持ち悪くなってきて眠れず、またぷぺー!

ノロっぽい気もする。心当たりはないではない。昨日の昼のミックスフライの牡蠣か、夜の刺身だ。たぶん昼のほうだろう。カハタレの皆さんは無事だろうか。多分昼のほうだから大丈夫かな。しかし明日の遊星D、あさってからの新潟は行けるのか。行けたとして楽しめるのか。暗澹たる気持ち。一応隔離しようと僕は一階で眠るのだが、夜通しルドンが付き添ってくれる。心配そうに覗き込み、すんすんと頭皮を嗅ぐ。優しい猫だね、うれしいよ、枕元でがさがさしてくれたり、首の上で丸くなってくれたり、甲斐甲斐しいね。寝れねえよ。

柿内正午(かきない・しょうご)会社員・文筆。楽しい読み書き。著書にプルーストを毎日読んで毎日書いた日記を本にした『プルーストを読む生活』、いち会社員としての平凡な思索をまとめた『会社員の哲学』など。Podcast「ポイエティークRADIO」も毎週月曜配信中。