2026.03.28

昨晩は奥さんが不在でつまらないので高田馬場でとんかつ食べてHANABIで飲んで帰った。ちゃんべさんの日にHANABIに行くのは初めてで、ちゃんべさんはさめない社交にも来てくれていて話してみたかったので嬉しい。こんど髪を切ってもらいたい。とんかつ屋で飲んだビールが効いてはなからずいぶん酔っていた。というわけで今朝は寝坊し、やる気もなかったのでちんたらと支度をして、でろーっと寝そべるルドンを捏ね、あまりに弛緩し切っている寝姿にだんだん不安になったりしてから家を出て、そのくせそこまでタスクもなく、わざわざ家を出た馬鹿らしさに腹が立ってきて早々に退社し、戸山公園で豆腐さんがやっている花見にふらっと参加することにした。

花見ではあげどりさんやとらいさんなど蒲田でご一緒した面々ともお会いできてハッピー。あげどりさんにまた大相撲を見たいこと、プロレスの両国大会も一緒にいきましょうと約束できたことが嬉しい。とらいさんが初夏に催すというANTについてのイベントも楽しみ。そのほかの方々も面白そうな人ばかりで、いちいち話が興味深かった。染色と南極。

花見の帰り道は『衣服と言葉』を読んでいた。バルトが文体スティル言語体ラングとを繋ぐ中間項としての書き言葉の型エクリチュールを据えた発想を使って、服装というコーディネートを考えていく。ドゥルーズのいうアレンジメント、つまりどう並べるかという生理感覚と共通コードとのあいだでの緊張関係。disposition離れて置くものとしての配置は、いかにしてcomposition共に置くものとしての構成となりうるのか。それは個人の好みのリズムやフローといったスティル単独性と、言語の普遍性としてのラングとの関係と相似であり、この両者を繋ぐものとしてエクリチュールという特殊性-一般性に属する書き言葉の型がある。書き言葉とはまず型であり、書き言葉の開発によって初めて言葉遣いの範例というものができる。話されている言葉がそのまま書き言葉に写されるのではない。書き言葉の成立の後に、「正しい」言葉遣いの一般性が生まれ、少なからぬ話し言葉らの差異が特殊性として矯正されたり特権化されていくことになるのだ。

柿内正午(かきない・しょうご)会社員・文筆。楽しい読み書き。著書にプルーストを毎日読んで毎日書いた日記を本にした『プルーストを読む生活』、いち会社員としての平凡な思索をまとめた『会社員の哲学』など。Podcast「ポイエティークRADIO」も毎週月曜配信中。