台風はまだ北上中。あすの朝ごろこっちまで来るらしい。昼からぬるい風が吹き付けるが、窓を揺らすほどではない。ルドンがこの数日しんどそうなのは、ヒトの体調を投影してしまっているからか、ほんとうにそうなのか。そもそも夏になりはじめは去年も毛艶が悪くなり、お腹や背中に瘡蓋ができ、体重が減る。さらには甘えん坊っぷりにも影がさしてあまりくっついてこなくなるので心配になったものだった。ヒトはヒトで台風のたびにじっと丸くなっていることしかできなくなる。夏のしんどさはむしろこの頭蓋の内側でぶよぶよと脳が膨れ上がってくるような圧迫感に耐えねばならないことで、暑さはその次であったことを思い出す。そうだ、これがつらいんだった。またこの季節が来た。年々つらい。気分が落ち込む。きのうは何もする気が起きず、五時間ぐらいずっと麻雀牌を突合させて山を崩していくパズルゲームで遊んでいた。ルールと進捗が明確でありつつ、必ずしもクリアできるわけではなく手詰まりに陥る可能性がある程度には不確かであるようなゲームは、ぐずぐずの心身とあまりにも相性がよく、寝ちまえばいいのに夜更けまで手が止まらなかった。その反動で今日はしんどいなりに本など読んで過ごす。『内在的多様性批判』の四章、この前ショッピングモールで買った『資本主義が嫌いな人のための経済学』の文庫をさらっと、『ビデオランド』。Kindleで衝動買いした『土人形と動死体』も味見。麻婆豆腐とポテサラ、枝豆スープ。しょっぱくなったが今日の体調にはしっくり来る味に仕上がる。
