2023.01.28

『City Lives』二話、擬似ドキュメンタリーの一人称的カメラから、ドラマの三人称的カメラへと移行させていく処理の仕方が丁寧だった。まず冒頭でこれまでの視点を担っていたスタッフの姿を映す。そこから段階的に挿入される三人称的カメラは徐々に対象との距離を離していき、中盤のロングショットでドキュメンタリーのカメラの不在を強調し、そこからは完全にドラマに切り替わる。語られるドラマ自体は陳腐なもので、最終話でどこまで外連味を見せてくれるか次第というところ。楽しみなようなこわいような。ド派手にやってほしい。

ここさいきんはずっと一昨年の日記を読み返していて、この三年くらいの停滞と疲弊をまざまざと突きつけられる気持ち。動いていないと健康でないな。動物だし。

郡司ペギオ幸夫を読みながらゾンビのことを久しぶりに考える。関口さんとすこしだけ雑談をして、ようやく来月のイベントのイメージが掴めたような気がする。猛然とふざけたタイトル案と怪文書を書き上げてメールする。

Bondee で遊び始めた。アバターを作ったり部屋を飾ったりは楽しいが、clubhouse やCluster やgather.town など、気になって始めてすぐに飽きた経験が蓄積されているからどこか覚めている。でも社交のたのしさと、孤独にひとりで遊んでいられる余地との塩梅がちょうどよくて、案外居心地がいいかもしれないな、と初日は考えている。さて、どれだけ続くかな。Twitter はほんとうに見なくなってきている。マストドンはふつう。そこまで面白くはない。

あらゆる断言は明示されない(知らんけど)に支えられている。「知らんけど」と発話と発話主体のあいだにあるとされる蝶番を軽々と切断する態度。知らんけどの態度で『チェーザレ』を観に行った奥さんに中世から近世にかけての世界史てきとう講座を行った。あたまのいいひとだねえ! と感心してもらえたので気持ちがよくなった。ものを知っていることと頭がいいことは別なんだけどね。よう知らんのやけど。

MacBook がめちゃ冷たい。この寒さだとバッテリーもわやになっていて、コンセントに繋いでいないとすぐに眠ってしまう。

柿内正午(かきない・しょうご)会社員・文筆。楽しい読み書き。著書にプルーストを毎日読んで毎日書いた日記を本にした『プルーストを読む生活』、いち会社員としての平凡な思索をまとめた『会社員の哲学』など。Podcast「ポイエティークRADIO」も毎週月曜配信中。