背中の違和感がいよいよ限界だった。ここには書いていませんでしたが、この一週間くらい背中に違和感があって、触ってもらうと異様に固くなっている。しかも左側に偏っていて盛り上がっていて怖い。そのせいか夕飯を食べていると具合が悪くなって、俯いてしまう日々だった。
『MAD MAX 怒りのデス・ロード』の制作秘話の動画をYouTubeで見て、協業者たちの無理解に立ち向かう制作者のエゴが眩しくてちょっと泣いた。すぐに奥さんを呼んで、一緒にもう一回見る。
仕事を早上がりして、行きつけの鍼灸院へ。先客が終わるまでウォーターベッドでぷるぷる震えさせられる。施術が始まると、背中には確かに魔物がいるらしい。寒さで縮こまって肩が前に丸まっちゃってたりはするけど、そういう強張りだとしたらもっと全身が凝ってるはずだし、肩がこんなに柔らかいわけない。こうして局所的に固くなってるというのはあんまり見ないやつですねえ、場所的には胃かなあ、とのこと。背中に鍼を置かれるたびに、声をあげてしまうほどよく響く。なんなら痛い。施術が終わって、家に帰ってきて、いまもまだ背中の左側に響きというか痛みが残っている感じがあって、すこし動くと余韻があるのに気がつく。この左側の凝り、すごい悪いものだったらどうしよう、とだんだん不安になってきた。とはいえ食欲は久しぶりにもりもりで、帰り道におにぎりを二個買って食べる。
それから蟹の親子さんと録音。『にき』を巡って今日のためにぼんやりと考えていた日記論を話していく。今回も僕は話し過ぎてしまった。ずっと自分で喋っていて、人の話を引き出そうという気が見られない。もっと頑張りましょう。とはいえ、蟹の親子さんにしていただいたお話はとてもよくって、日記を書いたほうがいい、という話はよくあるけれど、日記を読むとはどういうことか、はあまり語られていない気がしていて、そういう話ができて嬉しい。
背中の左側は右側の三倍くらい膨れている気がする。奥さんに確認してもらうと、右側はぺったんこなのに、左側はもっこりしてるから、倍とかじゃない、と教えてもらった。そうか。やっぱり今、この背中には何かがいるらしい。早く出てってくれないかな。