予定よりも一日前倒しで新刊が届く。今回は制作原価を抑えるために思い切った部数を刷ったので、段ボールで10箱くる。配達員と奥さんと僕とでバケツリレーの要領で玄関から廊下まで運びあげる。奥さんはこの日のために半月ほど眠れない夜を過ごした。というよりも、寝つけない時は梱包の段取りを黙々とシミュレートしていた。とりあえず僕は検品をする。
僕は宛名シールを剥がし、ダンボールを開けていく。数量を確認し、B品がないかチェックする。気を利かせて各店ごとに荷物を振り分けていたら、なに勝手なことやってんの、とわりとガチ目に嫌な顔をされた。こっちでもう準備してるんだから、外野は余計なことしないで、と言わんばかりだ。僕の本なのだが、物流周りはもう完全に奥さんに掌握されている。奥さんは事前準備に基づいて各店の荷物をてきぱきと梱包していく。僕は剥がした宛名シールに鋏を入れたり、サイン本を作ったりする。奥さんは猛然と作業を進め、ものの二時間弱で梱包は終わる。すごい。さすがの手腕だ。クリックポストは投函まで終えた。明日郵便局にゆうパックとレターパックを出しに行けば第一便は完了だ。日記祭の分も集荷を手配した。すごい手際だ。
感謝の印にセブンでエルメのプリンを買ってくる。お茶を淹れてふたりで満足げに食べる。おいしい。このレベルのものが廉価に簡便に買えてしまうことの恐ろしさ。もう世界にはコンビニさえあればいいのかもしれない。
早いところにはもう金曜には並べてもらえるかもしれない。やっぱり本は届くとわくわくしてくる。在庫は思ったよりも初動分ではけて、のこりのダンボールは押し入れの中に大半は収まったから心配していたほど寝室を圧迫していないが、在庫がたっぷりなことには変わりがないので、見た目の落ち着きに騙されずにたくさん売っていかなくては行けない。それに、日記祭の売れ行きによってはまるまる二箱戻ってくるのだ。それは避けねばならない。イベントで40冊売る気合いだ。目標値は高い方がいい。がんばるぞ。
